出版社内容情報
本好きの作家がつづる、心躍る読書エッセー
ひとりひとりの人生が重なり合い、関わり合っただれかの時間が縫いつなげられ、無限へ、永遠へと広がっていく。本が、物語がある世界とは、なんとすばらしいのだろう。
この本は、まるごと物語にのみこまれることの至福に満ちた、すべての本とすべての本を必要とする人へのラブレターだ。
著者は語る――「収録してある本はほとんどすべて、読みたくて読んだものであり、読んでみておもしろかった本ばかりだ。こんなにも世界にはたくさんの本がある。私はこれらの活字を追いながらじつに膨大な、幸福な時間を過ごしてきた。その幸福な時間が、この一冊には詰まっている」
内容説明
太宰治、川端康成、林芙美子からサリンジャー、ブローティガン、アーヴィング、ポール・オースター、ジュンパ・ラヒリまで、開高健、武田百合子、佐野洋子から江國香織、長嶋有、吉田修一、三浦しをん、井上荒野、そして東野圭吾まで、百五十冊にのぼる本を自在に味わう最高の読書案内。
目次
1 本のある世界でよかった(交際履歴;美の信仰者―川端康成;強い小説―太宰治『斜陽』 ほか)
2 読書の部屋1 2003~2006(日常に溶けこんだ万華鏡世界―長嶋有『タンノイのエジンバラ』;増殖した「我」がゆがむとき―桐野夏生『グロテスク』;においのゆたかな、うつくしい小説―川上弘美『光ってみえるもの、あれは』 ほか)
3 読書の部屋2 2007~2009(強くて開いている小説と明晰を超えた言葉―大島真寿美『青いリボン』/大竹伸朗『ネオンと絵具箱』;生きることはかくも理不尽である―鴨志田穣『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』;人が死んでも生き残る「家」の力―加藤幸子『家のロマンス』 ほか)
感想・レビュー
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ミカママ
hiro
❁かな❁
KAZOO
takaC