小学館文庫<br> 斬ばらりん

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小学館文庫
斬ばらりん

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  • サイズ 文庫判/ページ数 317p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094088021
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

鉄炮担ぎ妻子を連れ活躍の幕末ヒーロー登場

主人公は薩摩藩の合伝流鉄炮師範であり、十五匁筒の使い手としてその名を知られた斬(しばし)善次郎、三十歳。先代の英明藩主・島津斉彬から重用されていたが、斉彬の突然の死で藩の実権を握った島津久光に疎んじられ、ある秘密を守るため、突如、妻子を連れて脱藩する。その秘密を知るのは謎の死を遂げた斉彬といまは奄美大島に蟄居させられている西郷隆盛のみ。善次郎は薩摩藩からの討手を逃れながら、熊本から長崎へと流れていく。善次郎の表向きの脱藩の理由は処遇への不満。洋式鉄砲の採用により、旧弊な火縄銃は片隅に押しやられ、善次郎は藩の要職から追いやられていた。討手から逃れる先々でその百発百中の火筒の腕前を発揮する善次郎の周囲に、幕末を彩る人物たちが踊る。動乱の時代を舞台に繰り広げられる幕末エンタテインメント小説。

【編集担当からのおすすめ情報】
小説家と映画監督がコラボレーション、アクションたっぷり壮大なスケールで書き下ろした歴史活劇小説です。

司城 志朗[ツカサキ シロウ]
著・文・その他

川島 透[カワシマ トオル]
著・文・その他

内容説明

安政七年三月、桜田門外の変。世に維新回天の軸がまわりはじめ、八年後の江戸無血開城に至るまで重要な役割を果たした男が三人いた。勝麟太郎、西郷吉之助、そして薩摩藩合伝流鉄炮師範で、十五匁筒の使い手・斬善次郎安綱。藩主・島津斉彬の謎の死後、実権を握った久光に疎んじられ、鹿児島城下の屋敷に軟禁されていた善次郎は、藩の運命をも左右するある秘密を守り抜くため、妻子を連れ脱藩。次々と襲いかかる討っ手に、百発百中の士筒が火を噴く!動乱の世に国を捨て、妻子の命を、藩の秘密を守るべくニューヒーローが駆け抜ける、痛快幕末エンタテインメント。

著者等紹介

司城志朗[ツカサキシロウ]
1950年愛知県生まれ。名古屋大学卒業後、放送作家から小説家に。83年、矢作俊彦氏との共著『暗闇にノーサイド』で角川小説賞を、98年『ゲノム・ハザード』でサントリーミステリー大賞読者賞を受賞

川島透[カワシマトオル]
1949年福岡県生まれ。映画監督。83年、金子正次主演の映画「竜二」で監督デビュー。その後も「チ・ン・ピ・ラ」(84年)、「野蛮人のように」(85年)、「ハワイアン・ドリーム」(87年)などを次々と発表し、日本映画界に新風を吹き込む。94年の「押繪と旅する男」以来沈黙している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

木賊

6
薩摩藩の運命を左右する秘密を守るため、妻子を連れて脱藩した男の逃亡活劇。その『秘密』が最初から当然のように存在して、そのために殺されそうになる割りに説明無しで話が進むので、若干戸惑いながら読む感じに。でも本作の主眼は戦闘シーンや親子の掛け合いの面白さなどのエンタテイメント性の方にあるのだろう。萌と爽が良い味出してる。個人的にはもう少し登場人物に深みが欲しいところだけど、これは好みの問題かな。2015/09/28

やよひ

4
大切な家族・萌(もえ)と爽(あきら)の日々の暮らしを守ることだけが望みという斬善次郎安綱(しばしぜんじろうやすつな)。藩の重大な秘密を抱えているために討伐隊まで組まれて追われる身になってしまうけれど、善次郎は剣術も炮術の腕も一流で頭もよくて、追っ手や囲いをどんどん突破して行きます。とにかく強いです。戦闘場面はドキドキハラハラ、家族の会話はほのぼのという温度差がいいです。この家族が安住できる日がくるといいのに。(ただ、わたしには藩の秘密とやらが全然わかりませんでした。)2013/05/20

Natsuhiko Shimanouchi

2
原案・矢作俊彦 脚本・監督・川島透で映画化を企画してた幕末時代劇を、川島監督と司城コンビで小説化。桜田門外の変に始まる維新への時代の中、主君から授かった秘密を胸に、薩摩、肥後、肥前、長崎、阿蘇と九州を舞台とする痛快時代活劇。いや、面白かった。ほぼ1日で一気読み。続編が早く読みたい。2013/03/09

gachi_folk

1
映画監督ならではのコマ割りが随所に見られ工夫されている。読みやすくはあるが、内容が少々軽い気がする。2013/10/24

Takuya Suzuki

1
久しぶりの時代小説、藩の秘密を握っている男が藩の為、家族の為、藩を抜け追っ手に追われながら旅をする物語という自分好みの熱いあらすじ。そして時代小説にはそぐわない横文字など現代的な表現も随所に見られ時代小説に縁の無い人にも気軽に読める。 少し気になったのは序盤から散々勿体つけていた刀を抜かない理由が思いのほか大したことなかったことか。 藩の謎をはじめその他数々の伏線の回収…。続きあるよね?2013/04/17

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