小学館文庫<br> 蒼ざめた眠り

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小学館文庫
蒼ざめた眠り

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  • サイズ 文庫判/ページ数 502p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094087802
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

各紙誌絶賛の隠れた名作、ついに文庫化!

日経、毎日、中日新聞、週刊現代、週刊文春、週刊新潮ほか、二十媒体以上で取りあげられたハードボイルドミステリ巨編が、ついに文庫化。
死にかけた海辺の町にもちあがった空港建設計画。町は真っ二つに割れていた。そんな中、辰巳翔一は廃ホテルを撮影中、反対派の女性ジャーナリスの絞殺死体を発見した。殺害女性の元夫で地元新聞の記者をしている安昼のたっての願いで、辰巳は元探偵である経歴を買われ、事件の解決を手助けし欲しいと頼まれる。簡単な事件に見えたが、しかし事態は二転三転し、辰巳自身想像すらしなかった事件の闇に絡め取られていく。
疲弊する共同体、己が欲得に溺れる人間たち、希望の見えない日本という状況を活写しつつ、ハードボイルドの物語を描ききった著者渾身のミステリ巨編!

内容説明

死にかけた海辺の町にもちあがった空港建設計画。町は真っ二つに割れていた。廃墟の撮影に訪れたカメラマンの辰巳翔一は、反対派の女性ジャーナリストの絞殺死体を発見した。殺害女性の元夫である地元紙記者から、探偵だった経歴を買われ、辰巳は事件の捜査に着手する。簡単な事件かに見えたが、事態は二転三転。やがて辰巳自身想像すらしなかった事件の闇に絡め取られていく。行きつく先は、絶望か、希望か?疲弊する共同体、己が欲得に溺れる人間たち。この国の断片を活写したハードボイルド・ミステリー巨編。

著者等紹介

香納諒一[カノウリョウイチ]
1963年、横浜生まれ。早稲田大学卒。91年小説推理新人賞を受賞。本格派ハードボイルド作家として注目を集め、99年『幻の女』で第五十二回日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

21
空港開発の是非で二分される街で、元探偵のカメラマンが死体を見つける。あまり入り込めなかったのか、読むのに時間がかかった。 最近は2作続けて読みながら電車でよく寝てしまう。2023/02/15

takahiko

12
空港建設賛成と反対で意見が真っ二つに割れた海辺の町。余所者の元探偵のカメラマンが事件に関わる事に。地方ならではの旧弊で濃密な人間関係が複雑に絡み合います。淡々と暗い雰囲気で物語が進んでいく中で、片方は悲しみでもう片方は希望の光が見えた結末が印象的でした。2013/05/16

三毛猫メリー

5
カメラマンの辰巳は、撮影に来ていた廃墟で死体を発見してしまう。町が空港問題で分裂していると言う割に、あまり臨場感がなかった。それなりに読みやすい本ではあった。20-362020/06/11

つねじろう

5
硬派のハードボイルドを期待したが、キチンとした丁寧なサスペンスドラマだった。キチンとしてるのであまり驚きはない。落とし所も納得感あり。何か組み立てが火曜サスペンス劇場的だなあって思ってたら本当に原作者のひとりでした。(笑)2013/04/22

Gomezmarchante

5
現実味のある登場人物、ストーリーに好感が持てる、大変読みごたえのある作品でした。犯人探しとしては、早い段階から「怪しい」という目星はついていましたが、もう一人の人物については、最後のところまでわかりませんでした。舞台となった街はフィクションですが、自分は伊豆の地方都市あたりを思い描いて読みました。あそこも廃墟多いのですよ。廃墟のホテルと言えば、これは金沢の白雲楼ホテルを思い出しました。自分も行ったことがありますが、倒産し廃墟になり、今では取り壊されてしまった。辰巳翔一が報われないのはあんまりだった。2012/12/16

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