小学館文庫<br> 線の波紋

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小学館文庫
線の波紋

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094087727
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

誘拐された幼女は、その家で何を見たのか

一人娘・真由が誘拐されて一か月、安否のわからないまま、白石千賀は役場の仕事に復帰、溜池工事の請負業者決定を控えていた。そんな千賀にかかってくる「おたくの真由ちゃんが死体で発見されました」といういたずら電話の主とは・・・・(第一章「談合」)。
真由ちゃん誘拐事件から2か月後、同じ町内に住む24歳の会社員・鈴木航介が死体で発見された。何者かに殺されたとみられているが、不思議なことにその表情には笑みが浮かんでいた。同僚の久保和弘はその1週間前、経理部員である航介から不正を指摘されていた。そして、航介の携帯にいまも届くメールの中に衝撃的な一文を発見する(第二章「追悼」)。
渡亜矢子は真由ちゃん事件の犯人を追っている刑事。無事に戻ってきた幼児から証言を引き出すのは容易ではなかったが、工夫を重ねて聞き出した犯人像に近い人物を探し当て、ついに逮捕にこぎ着けるが・・・・(第三章「波紋」)。そして最終話、すべてのエピソードが1つの線になり、事件の背景に「彼かが誰かを守ろうとした物語」があったことを知る(「第四章 再現」)。日本推理作家協会賞に輝いたベストセラー『傍聞き』の気鋭作家が「優しさの中にある悪意」を世に問う長編ミステリー。


【編集担当からのおすすめ情報】
2005年に『陽だまりの偽り』で鮮烈デビュー、2作目『傍聞き』で08年の日本推理作家協会賞短編部門を受賞した長岡弘樹。本書は2010年に発表された3作目で、文庫化にあたり念入りな改稿を行なった。ミステリー好きを満喫させる、複雑な構造を持った、温かな読後感の長編である。

内容説明

一人娘・真由が誘拐されて一か月、役場の仕事に復帰した白石千賀は、入札業者の不審な電話に衝撃を受ける(「談合」)。誘拐事件から二か月後、同じ町内に住む二十四歳の会社員・鈴木航介が死体で発見され、不思議なことにその表情には笑みが浮かんでいた。同僚の久保和弘はその一週間前、経理部員である航介から不正を指摘されていた(「追悼」)。誘拐事件を追っていた刑事・渡亜矢子は、地道な捜査を続け、ついに犯人像に近い人物にたどり着くが…(「波紋」)。すべてのエピソードが一つの線になり、事件の背景に「誰かが誰かを守ろうとした物語」があったことを知る(「再現」)。誘拐された幼女はその家で何を見たのか!?ベストセラー『傍聞き』の気鋭作家が「優しさの中の悪意」を世に問う。

著者等紹介

長岡弘樹[ナガオカヒロキ]
1969年山形県生まれ。筑波大学第一学群社会学類卒業。団体職員を経て、03年、第二十五回小説推理新人賞を受賞。08年には『傍聞き』で第六十一回日本推理作家協会賞短編部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

285
長岡弘樹さんの第3作の全4章+エピローグで構成された連作長編小説ですね。本書も読み終えると著者にしか書き得ない人間の心遣いについて書かれた小説だと思いましたね。メインは幼児誘拐事件+殺人事件ですが、本作でも犯罪自体は少しも残酷でなく人々の心模様に力点を置いて書かれていますね。また本書は女刑事の渡亜矢子が小説仕立てで執筆した原稿だというユニークな趣向になっています。『談合』役場に勤める女性職員・白石千賀は2才児の一人娘・真由を何者かに誘拐され身代金の要求がなく事件に何の音沙汰もないままで空しく1月が過ぎる。2022/03/18

ベイマックス

89
誰が誰を守りたかったのか、読み終えてから整理するためにパラパラと読み返しました。〇ちょっと気になったのが、第一話「談合」の主人公の千賀について。子どもが行方不明になっている状況での心理描写としては弱くないかなという点。2024/06/26

おくちゃん❄️柳緑花紅

89
「傍聞き」を読んですっかりファンになった長岡弘樹さん!この作品、うまいなぁ~‼えっ!と思って少し戻って読み返す。それを何度か繰り返しながら読了。すべての伏線が繋がった。一つの事件が起こした波紋は、別の新しい事件を引き起こし、その新しい事件がまた波を立てる。波は当事者のみならず、周りの人々までをも飲み込み翻弄していく。事件の裏側にはもうひとつの物語があるという。誰かが誰かを守るという。耳をすませて読まなければわからない作品。2016/10/31

森オサム

67
連作短編集ですが、各話ごとに視点人物が代わって行きます。登場人物が少しづつ重なっていて、通して読むと長編小説と言える事に気付く、と言う凝った構成の作品でした。ミステリー小説が面白いかどうかは、謎の内容、明らかになる真相、作中人物の魅力等で決まるかと思いますが、残念ながらどれもいまいちでしたね。強いて言えば、凝った構成に隠された裏側、には技巧的な凄さは感じたかな。まあ、ほとんどの人物の行動が全く腑に落ちないので、色々工夫しても物語世界でのリアリティが無く、全部台無しと言う事です。2020/03/20

坂城 弥生

50
読後ふわふわと得体の知れない中を歩いてた気分になった。正直、気持ち悪さが強いかな。2020/12/01

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