小学館文庫<br> はじまりは「マイ・フェア・レディ」

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小学館文庫
はじまりは「マイ・フェア・レディ」

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  • サイズ 文庫判/ページ数 221p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784094087345
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

心潤す、舞台、映画、美術展の愉しみ方

作品は本来、自由に見ていいものだと思う。「自由に見る」とはどういうことかを考えて、それは要するに「絵を見ない」ことだという極論にたどり着いた。
たとえば、美術展に行く楽しみを、筆者はこのように述べています。巷に存在する、知識や批判をちりばめた評論とはまったく違う、筆者ならではの感動の解釈がそこかしこにちりばめられています。そこからみえてくるのは、決して自分の意見を押しつけるでもなく、批判はまったくなく、ただただ筆者本人が愉しみ、感動をしている姿。すると、舞台、映画、美術展・・それぞれの作品の魅力が、かえって色鮮やかに浮かんできます。「今度、舞台に行ってみようかな」「映画久しぶりに観に行きたいな」、そんな気持ちに、自然にさせてくれるのです。
そして、ただ過ごしている毎日も、こんな感動がすぐ近くにあり、そしてそれを愉しむ心を持てば、とても素敵なきらきらしたものになる・・・
そんな生き方へのメッセージともなって、じんわりと心が癒される作品となっています。

【編集担当からのおすすめ情報】
ミュージカル、演劇、美術展、映画、バレエ、宝塚、書、野球、水族館・・・・。有名なもの、話題をさらったものから、あまり知られていなかったものまで、幅広い作品の数々が語られています。読者のみなさんも行ったことや耳にしたことがあるものも登場するのでは。ご自身の感想と比べてみても面白いかと思います。
身近に愉しめるもの、感動するものがこんなにある!大人で良かった!と心から実感できるエッセイです。

【著者紹介】
作家。1963年生まれ。早稲田大学哲学科、東京大学美学藝術学科卒業。ニューヨーク大学大学院演劇学科終了。母・佐和子との日々を綴った『身がわり』で坪田譲治文学賞受賞。著書に小説『ねむい幸福』『キャベツの新生活』『車掌さんの恋』『月とシャンパン』『風の牧場』『ぼくたちはきっとすごい大人になる』『渋谷の神様』『カムフラージュ』、エッセイに『ニューヨーク空間』『雛を包む』『世界は単純なものに違いない』『恋するフェルメール』『三度目のフェルメール』など。

内容説明

幼い頃の体験から舞台が大好きになった著者が、気の赴くまま出かけて鑑賞した舞台、映画、絵画…。『レ・ミゼラブル』『コッペリア』『こうもり』『タイタニック』などの有名なミュージカル、オペラ、バレエから、映画や美術展、仏像、水族館、『パノラマ・メスダグ』などの名作絵画まで、著者が自由な心で愉しんだ作品の魅力が、鮮やかな言葉で伝わってくる。単行本『三度目のフェルメール』を改題改稿、文庫化した。

目次

第1幕 劇場は魔法の箱(Overture はじまりは「マイ・フェア・レディ」;オーディション!;ロングランの秘密 ほか)
第2幕 映画館でもの想う(Interlude この映画を見てください!;永遠の少年とは本物の大人のことである;幸福の秘訣 ほか)
第3幕 美術館から世界が見える(Interlude 絵を自由に見るということ;ゴッホ大好き;金地の謎 ほか)

著者等紹介

有吉玉青[アリヨシタマオ]
作家。1963年東京生まれ。早稲田大学哲学科、東京大学美学藝術学科卒業。ニューヨーク大学大学院演劇学科修了。母・佐和子との日々を綴った『身がわり』で坪田譲治文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。