小学館文庫<br> セシルのビジネス

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小学館文庫
セシルのビジネス

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  • サイズ 文庫判/ページ数 285p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784094087086
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

元「ダ・ヴィンチ」編集長が書いた長編小説

聡子は32歳、6度目の結婚記念日に夫から離婚を切り出され、あっさりと承諾する。かねてから結婚に希望も安寧も求めていなかった聡子は、離婚後の自らの経済基盤を確立するため、男子大学生を相手にした「テレフォン・アドバイザー」というビジネスを始める。それは、「セシル」と名乗り、1日2回、「客」である男性に電話をかけ、世間話をしたり相談に乗ったりするというものだ。母親や友人も巻き込み、新しいビジネスは順調に推移するかに見えたが、突然、彼女の前に「客」のひとりである池内太郎という大学生が現われ、彼女の生活は急転する。

【編集担当からのおすすめ情報】
「就職氷河期」という流行語も生み出した元「ダ・ヴインチ」の編集長が描く女性のお仕事小説。カバー写真のモデルは女優の木村多江さん。

内容説明

「私は、あなたに何かを期待して、依存しようとした過去の自分が嫌いです。そんな自分と決別するため、別れたい」六度目の結婚記念日に、そう宣言して離婚した三十二歳の聡子。彼女は自立するために新しいビジネスをスタートさせる。それは、「セシル」と名乗り、コミュニケーションが不得手な男子大学生を相手に、指定された時間に電話をかけて、会話能力をトレーニングするというものだった。母親や友人をも巻き込んで新しい仕事を始めた聡子だったが、最初に依頼の電話をかけてきたのは「ミヤケ」という七十四歳の老人だった。

著者等紹介

長薗安浩[ナガゾノヤスヒロ]
1960年、長崎県生まれ。南山大学卒業。『就職ジャーナル』編集長を経て『ダ・ヴィンチ』創刊編集長。2002年、長編小説『祝福』を発表。以後、作家活動に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まな

2
自分と作者さんの誕生日が同じと言う事で読んでみた一冊。始めのうちはセシルのビジネスがどうなっていくのかわくわくしながら読み始めて行ったものの、法人化するにあたる根拠がよくわからなかった。そこまでの実績を果たして出せていただろうか?思い切りこそ起業のコツと言われればそれまでだけど、それにしては悪戯電話の方が多かったり、先行きが不安になる、なんとなく尻切れトンボな印象を受けました。2018/08/22

narix

0
面白かったけど、最後らへんトントン一気にことが進みすぎて何だかな。もうちょっとセシルのビジネスの行く末読みたかった。2017/01/11

ジョニー

0
犯罪に巻き込まれそうな仕事だな。2012/10/06

のび太郎

0
こんなビジネス、成立するのかなぁ・・・・確かに今の若者は「会話」が下手になってきたかもしれない。しかし、それがビジネスにつながるなんて・・最終的に第1号の顧客「太郎」はどうなったのか、気になるけれど「太郎」の成長を見るとビジネスは成功と言えるのかな?2012/08/24

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0
周りにいるのは疾走する女性、疲労する夫、狎れる男。聡子は妻としての自分に慣れず、6年の結婚生活に終止符を打ち、自ら企画したビジネス、「あなただけのテレフォンアドバイザー」を立ち上げる。1回10分間の対話体験はいつしか聡子自身の救いとなり、見失っていた絆を再生する。  「お待たせ、セシルだよ」のセリフにぞくりとした。2012/04/22

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