出版社内容情報
元「ダ・ヴィンチ」編集長が書いた長編小説
聡子は32歳、6度目の結婚記念日に夫から離婚を切り出され、あっさりと承諾する。かねてから結婚に希望も安寧も求めていなかった聡子は、離婚後の自らの経済基盤を確立するため、男子大学生を相手にした「テレフォン・アドバイザー」というビジネスを始める。それは、「セシル」と名乗り、1日2回、「客」である男性に電話をかけ、世間話をしたり相談に乗ったりするというものだ。母親や友人も巻き込み、新しいビジネスは順調に推移するかに見えたが、突然、彼女の前に「客」のひとりである池内太郎という大学生が現われ、彼女の生活は急転する。
【編集担当からのおすすめ情報】
「就職氷河期」という流行語も生み出した元「ダ・ヴインチ」の編集長が描く女性のお仕事小説。カバー写真のモデルは女優の木村多江さん。
内容説明
「私は、あなたに何かを期待して、依存しようとした過去の自分が嫌いです。そんな自分と決別するため、別れたい」六度目の結婚記念日に、そう宣言して離婚した三十二歳の聡子。彼女は自立するために新しいビジネスをスタートさせる。それは、「セシル」と名乗り、コミュニケーションが不得手な男子大学生を相手に、指定された時間に電話をかけて、会話能力をトレーニングするというものだった。母親や友人をも巻き込んで新しい仕事を始めた聡子だったが、最初に依頼の電話をかけてきたのは「ミヤケ」という七十四歳の老人だった。
著者等紹介
長薗安浩[ナガゾノヤスヒロ]
1960年、長崎県生まれ。南山大学卒業。『就職ジャーナル』編集長を経て『ダ・ヴィンチ』創刊編集長。2002年、長編小説『祝福』を発表。以後、作家活動に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まな
narix
ジョニー
のび太郎
次へ