出版社内容情報
魅惑のホテルを舞台にした31編の旅物語。
建築プロデューサーを志す「僕」は、通勤中の交通事故で入院したことをきっかけに、それまで勤めていた設計事務所を辞めることを決意する。将来の夢は「究極の空間」を設計すること。そのためには、若いうちに外国の一流建築を見て回りたい。世界各地の「憧れのホテル」に泊まって、ゲストの心を掴む秘密を知りたい…。
そんな想いを抑えきれず、二十代の後半からしばしば貧乏旅行に出るようになった。相棒は、愛用の一眼レフのカメラ。
ニューヨークでは、フィットネス・センターで大男を激怒させて大ピンチ(「ジョン・ポートマン」)、フェニックスでは、ホテルの駐車場に寝泊まりしてゲストになりすます(「フェニックスの寝床」)。その後も、インドのシュリナガルでは、ボートホテルの料理の秘密を知ってショックを受け(「湖上の選択」)、エジプトのアスワンでは、老婦人が紹介してくれる友人に下心をふくらませる(「ミミ」)。そして、イタリアのサン・ジャミーノで出会った少年が教えてくれた「ブラウニーの伝説」とは……!?(「ブラウニーの棲むところ」)
笑いと歯ぎしりが満載!! 眠るのがモッタイナイ、魅惑のホテルを舞台にした31編の旅物語。
【編集担当からのおすすめ情報】
解説は直木賞作家の藤田宜永氏。
物語の舞台になったホテルの魅力について、著者が解説する巻末付録も必読です。
内容説明
建築プロデューサー志望の僕は、「究極の空間」を設計する夢を実現するため、二十代後半から外国の一流建築を見て回る貧乏旅行を敢行した。米国のフェニックスでは、“裏ワザ”でまんまと「宿泊客」になりすまし(「フェニックスの寝床」)、エジプトのアスワンでは、老婦人が紹介してくれる“友人”に期待をふくらませる(「ミミ」)。そして、イタリアのサン・ジミニャーノで会った少年が教えてくれた精霊伝説に、僕は決意を新たにする(「ブラウニーの棲むところ」)…魅惑のホテルを舞台にした31編の旅物語。
目次
真夜中の記念写真(USA/ホノルル)
クッサバーナ、クッサバーナ(エジプト/アレキサンドリア)
フェニックスの寝床(USA/フェニックス)
至福のとき(インドネシア/ビンタン島)
サウスビーチの美容師(USA/マイアミビーチ)
踊るベルマン(USA/ロサンゼルス)
湖上の選択(インド/シュリーナガル)
ミミ(エジプト/アスワン)
ジョン・ポートマン(USA/ニューヨーク)
黄昏のギザ(エジプト/ギザ)〔ほか〕
著者等紹介
稲葉なおと[イナバナオト]
1959年、東京生まれ。東京工業大学建築学科卒。一級建築士の建築プロデューサーとして活躍後、執筆に専念し、旅行記版『まだ見ぬホテルへ』でデビュー。2001年、『遠い宮殿―幻のホテルへ』で第10回JTB紀行文学大賞奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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