内容説明
カメラマンの星井裕は、雑誌の特集の撮影で京都の老舗和菓子屋『若狭屋源月』を訪れた。先代主人・島尾源衛門は亡くなったばかりで、息子の源太が後を継ぎ、その嫁・加代が実権を握りつつあった。その加代の創作した菓子が、和スイーツコンテストでグランプリに輝く。しかしその菓子は、ライバル店である『五条梅林庵』の柳浩之が目玉商品として新たに売りだそうとしていたものと瓜二つだった。その柳が、不審な死を遂げる。京都の魅力を満載した「名探偵・星井裕の事件簿」シリーズ第九弾。
著者等紹介
柏木圭一郎[カシワギケイイチロウ]
京都生まれの京都育ち。TV番組や雑誌の京都特集で監修をつとめる。2008年『京都大文字送り火恩讐の殺意』で作家デビュー。柏井壽名義でも活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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真理そら
45
京都でも老舗和菓子屋さんは生き延びていくのが難しい時代になっているのかも、たぶん茶道との因果関係があるんだろうなあ、上生菓子の店はプライドや品格と経営のバランスが大変なのだろうと思いつつ読了。結局この和菓子屋さんは両方とも立ち行かないよね。2024/12/21
ごへいもち
24
気づいたら読んだ本10000冊目。でもね、同じ本を複数登録したり、読んでない本を棚に入れるために読んだ本にカウントしたりしてるからあまり数字に意味はない٩( ᐛ )و。それにしてももうちょっといい本が10000冊目なら良かったんだけど2022/07/09
浅見陽一郎
8
京都を舞台にした、殺人事件をカメラマン星井が解決に導くという、2時間サスペンスの定番的話。 あまり目くじら立てず、読み進めればサクサクと小気味よく ストーリーが進行するので、読みやすい。 伏線回収、時刻表、胃の内容物等々、西村京太郎、科捜研の女等いろいろな要素が散見された。 おもしろいと思いましたよ。 読書スランプ時には、こういった軽いタッチのミステリーは 良いのではないでしょうか。2024/09/10
ジルタケ
4
今回は和菓子の老舗が舞台だったのでグルメパートは少なめ。やっぱり途中で犯人が…。読みやすいのでサラッと読めてしまいます。2014/12/15
あきら
3
今年度一冊目。 二つの和菓子屋の職人がからんだ殺人事件。 悲しい結末…2014/04/03
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