内容説明
『竜馬がゆく』、『坂の上の雲』、『草原の記』、『この国のかたち』…二十一世紀の今も読み継がれ、日本人に多くの示唆を与えてくれる司馬文学。彼の遺した作品群と膨大な資料をもとに、脚本家であり文芸評論家の著者が、この“知の巨人”の内面世界に挑む。司馬遼太郎は何を書き、何を書かなかったか、あるいは書けなかったのか。それは、何ゆえに書けなかったのか。その狭間にとことんこだわることで、この歴史小説家の思考の軌跡を追い、魂の深部に迫った、渾身の画期的評伝。
目次
第1部(「竜馬がゆく」誕生秘話;“武士”とは誰なのか;「坂の上の雲」と“明治後期国家”;幻の小説「ノモンハン」の挫折;「ベトナムから考える」ことの意味;ユートピアはどこにあるのか)
第2部(村上春樹が書いた“ノモンハン戦争”;ドラマ「龍馬伝」と「坂の上の雲」をディープに楽しむためのヒント)
著者等紹介
小林竜雄[コバヤシタツオ]
脚本家・文芸評論家。1952年東京生まれ。早稲田大卒。78年、「もっとしなやかに、もっとしたたかに」(城戸賞準入賞)で脚本家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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