出版社内容情報
大沢は、高校の軽音楽同好会の教え子たちと、夏休みの合宿で島の保養所にやってきた。そこにいたのは、管理人の借金取り立てで居座るヤクザ。傍若無人な振る舞いに反発しながら、自分らしく生きようと思いはじめる。
内容説明
高校教師の大沢は、軽音楽クラブの生徒と夏休みの合宿で、島の保養所にやってきた。なぜか、そこには岩田と名乗るヤクザが!借金返済のため不在となった、管理人の帰りを待っていたのだ!岩田はまず大沢を殴り、またたくまに全員に君臨する。あいにく台風が接近中で、携帯電話は通じず、一行は外にも出られない。空手の経験者、西野が本多を苛めているのを見て、岩田は本多のコーチを宣言、西野と本多の決闘が行われることになり…。傍若無人なヤクザがやりたい放題をする中、なぜか自分らしさに目覚めていく教師と生徒たちを描く、書き下ろし「生き方」小説。「岩田シリーズ」の第二弾。
著者等紹介
藤井建司[フジイケンジ]
1965年、奈良県生まれ。週刊誌などでライター活動をする傍ら、2008年『ある意味、ホームレスみたいなものですが、なにか?』で小学館文庫小説賞の優秀賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あー
14
そりゃー無いだろうと思いながらも、先が気になってどんどん読んだ。結果、そりゃー無いだろう(笑)こんなにハチャメチャなのに、3年後なんだか人生が好転しちゃうなんて面白すぎる。2024/04/15
朱音
5
主人公一行が好きになれない人物像として描かれているため、闖入者に何をされてもあまり同情がわかないのだが、なんともわかりやすいめちゃめちゃさでかえって爽快なくらい。解説に「昭和の親父臭」と書かれているが想像したのは卓袱台ひっくり返す星一徹。岩田は自分の快楽のためだけにやってる訳だが、何がしかの点で真実をついているところで読者が溜飲を下げるというか、「そうだそうだ!」と言ってしまう。…と、硬いことを書いたが、「傍若無人なヤクザがやりたい放題する話」(裏表紙より)につきる。面白かった。2009/12/07
chiro
2
勢いで読みましょう(笑)!
バカバカしくてスキ!2010/10/03
バカバカしくてスキ!2010/10/03
わゆ
1
最初はどうしようもないくらい酷い「でもしか教師」と大人をなめきった子供たちだったので、読んでていや~な気分だったんですけど、岩田の傍若無人さがいいように作用していくにつれて爽快感を感じました。2010/01/06
亀之助
0
合宿で離れ島に行った教師と生徒。そこにはヤクザいつメタメタにされる。このヤクザにより人生が変わる。2015/01/16
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