内容説明
日本はいまやノーベル賞大国だ。日本で生まれ育った科学者の中から二〇〇〇年以降、物理学と化学の分野で七人が栄冠に輝いた。欧米人が真似できない発想力とは何か。分子の不揃い理論を解明した「不斉合成原理」の野依良治名古屋大学特別教授、実験の失敗から「タンパク質分析法」を発見した田中耕一東北大学名誉博士に徹底取材。そして、独創的なアイデアは研究機関に留まらず、民間企業で着実に育っている。「人工呼吸器」「巨大ペンチ」「カーボンシャフト」ほか、ヒット商品を生んだ十六企業の英知が登場。ニッポンを浮上させるモノ作り魂を再発見せよ。
目次
「右と左」を自在に操る化学―不斉合成原理・野依良治
「ミス」の偶然から発見―タンパク質分析法・田中耕一
独創的発想で未熟児の救命実現―人工呼吸器・メトラン
水戸黄門でベルリンの壁を破壊―巨大ペンチ・坂戸工作所
日本一おいしいごはん実現のチーム―炊飯器・鳥取三洋電機
1分1万3000往復―世界一のシェーバー・松下電工
溶けたガラスと精密金型で―TVブラウン管・日本電気硝子
「性転換技術」で世界一を―マジックテープ・マジックテープ
連携で新開発―ゴルフ3軸カーボンシャフト・藤倉ゴム工業 サカセ・アドテック
育て若きメタルカラー―ロボットコンテスト・森政弘〔ほか〕
著者等紹介
山根一眞[ヤマネカズマ]
1947年東京生まれ。獨協大学ドイツ語学科卒。1998年「メタルカラーの時代」の業績に対し「東京クリエーション大賞」で大賞。2005年愛知万博愛知県総合プロデューサー、福井県文化顧問、宇宙航空研究開発機構嘱託、日本文藝家協会会員。2009年4月より獨協大学特任教授に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
りえぞう
ぷくらむくら