内容説明
死に装束を身にまとい、死の一歩手前で恐怖と性の愉悦を深める男女。しかし“あの世への花魁道中”の途中から、ひとり、引き返してきた男がいた―。夫に先立たれ、料亭「浮舟」を切り盛りする若おかみ、結のもとに、浮世絵の版元から三日間の独占予約が入った。使用する客は、中世の伝説的遊女である“地獄太夫”を描いて人気の絵師。しかし、その部屋からは、昼間から奇怪なうめき声ばかり聞こえてくるのだった。遊び人の舅とともに原因解明に乗り出した結は絵師の過去に刻まれた、ある遊女との哀しい性愛の過去を知ることになるのだった。
著者等紹介
森真沙子[モリマサコ]
奈良女子大学文学部卒業。雑誌、週刊誌の記者を経て1979年、『バラード・イン・ブルー』で第三三回小説現代新人賞を受賞してデビュー。1993年に刊行した学園ミステリーホラー『転校生』(角川ホラー文庫)で注目される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kaguyam
1
男女の哀しい艶っぽい短編集。なんとなしに物足りない感じがする。続きが出れば満たされるのかしら。2014/09/28
まりりんりん
1
表題作「地獄太夫」が吉原の話だったので、全てがそんな感じがと思っていたら、違ってた。お話内容そのものはどれもキライではなかったけれど。 お舅さんがもっとキリッとしてかっこいいのかと思ったら(最初の語り口がそんな感じだったので)、意外に女にだらしなく、借金とかしちゃう人だったのが残念。2013/08/31
myu
0
【図書館本】2014/02/05
Pivoine
0
期待はずれでした・・・2012/06/22
三田主水
0
怪談・奇談・ミステリと様々に入り交じりながら、不思議な世界を作り出している短編集でした2009/06/17