内容説明
社会人三年目の賢司は変わりばえのしない仕事に燃え尽きぎみ。彼女もいて傍目には悪くない生活に見えたが…。フリーターをしていた高校時代の友人・凌一が仲間達とインディーズブランドを立ち上げることになった。戦略ゼロながら熱く服づくりに励む彼ら。ファッションにまるで興味がないものの、ほとばしるエネルギーに圧倒され、賢司は次第に重要なメンバーとして頼りにされる存在になっていく。一九九八年度三島由紀夫賞を受賞、二〇〇二年に行定勲監督により映画化された作品を全面改稿、大幅加筆。ミシンと糸が紡ぎ出すロックな「青春ワーキング小説」決定版。
著者等紹介
鈴木清剛[スズキセイゴウ]
1970年神奈川県生まれ。文化服装学院卒業。コムデギャルソン勤務を経て、97年「ラジオデイズ」で文藝賞を受賞し、デビュー。98年「ロックンロールミシン」で三島由紀夫賞を受賞。同作品は2002年、行定勲監督により映画化。現在、エスモード・ジャポンでファッションデザインの非常勤講師も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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