出版社内容情報
恋はスタンプカードのようなものだ、と私は思う。キスをして、好きだと思って、何かをわかり合って、やさしい気持ちになって――。そんなことがある度に、私たちはスタンプを押す。いつまで続くのかな? 密やかな気分で私は思う。このカードはいつか、かけがえのない何かと交換できる。そんな日がきっとくる。その日まで、私たちは小さな声で歌うのだ。最強の恋のうたを歌うのだ――。
累計18万部突破のロングセラー「100回泣くこと」に続く、初恋青春小説の誕生。
中村 航[ナカムラ コウ]
著・文・その他
内容説明
社会科教師のおでこのテカリ占いをしては大受けしていた陽気でマシンガンな中学時代から、クールで一目置かれる弓道部員の高校時代を経て、大学生になった私がしたことは、恋をすることだった。付き合いはじめて三か月。幸せすぎて自分を見失いがちな私は、ふと怖くなってしまう。そのことを彼に告げると、とりあえず、毎日死ぬほど会う生活をやめ、デートは週末に三回、電話は週三回にするという提案を受けた。トラックを全速で駆け抜けた日々のあとに訪れたのは、恋のスタンプカードを少しずつ押していくような、かけがえのない大切な時間だった。18万部突破のロングセラー「100回泣くこと」に続く、初恋青春小説。
著者等紹介
中村航[ナカムラコウ]
1969年岐阜県生まれ。02年、「リレキショ」で文藝賞を受賞しデビュー。「夏休み」が芥川賞候補に。「ぐるぐるまわるすべり台」で野間文芸新人賞を受賞。「100回泣くこと」がロングセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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❁かな❁
風眠
りゅう☆
hnzwd
優希