内容説明
「雀聖」、かく戦えり!実力No.1を決める“第十一期麻雀名人戦”に出場、予選を勝ち抜き、決勝にコマを進めた阿佐田哲也が、強豪たちを相手に繰り広げた激闘の軌跡を自ら綴った幻の自戦記。対戦者それぞれの牌譜と、自身の戦略を詳細に解説している。半荘七回戦、知力のみならず体力も重大要素の長丁場。持病を抱えて臨んだ著者はどのような“打ち方”を見せるのか。いかなる攻防を経て、栄冠は誰の手に収まるのか―。名著『Aクラス麻雀』を超える“実戦的”麻雀戦略書。阿佐田哲也の眼力、手筋、技巧に触れられる、ファン必読の一冊。
目次
1回戦(川田隆・片山あきら・古川凱章・阿佐田哲也)
2回戦(大隈秀夫・片山あきら・川田隆・阿佐田哲也)
3回戦(片山あきら・大隈秀夫・古川凱章・川田隆)
4回戦(阿佐田哲也・片山あきら・大隈秀夫・古川凱章)
5回戦(大隈秀夫・川田隆・阿佐田哲也・古川凱章)
6回戦(片山あきら・古川凱章・阿佐田哲也・大隈秀夫)
7回戦(大隈秀夫・阿佐田哲也・古川凱章・片山あきら)
著者等紹介
阿佐田哲也[アサダテツヤ]
1929年東京生まれ。雑誌記者などを経て作家活動へ。阿佐田哲也の筆名で麻雀を題材にしたギャンブル小説を多数発表する一方、本名の色川武大名義で主に純文学、井上志摩夫名義で時代小説などを執筆。89年心筋梗塞で倒れ死去。享年六十歳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆーいちろー
1
麻雀はイメージの戦いである、と喝破した筆者の自戦記兼戦術書。一発裏ドラオカウマなしのルールで、文中何度かゲームとしてのコクのある麻雀という表現が現れる。捨て牌読み、手役作り、麻雀の文法に則った対戦相手との信頼関係…将棋には「棋は対話なり」という言葉がある。対人のゲームには多かれ少なかれこういう雰囲気があるようだ。筆者は麻雀新撰組をはじめ、娯楽、ゲームとしての麻雀の普及に尽力したのは確かだろう。本書を読んで、ふと連想したのは桜井章一主宰の雀鬼会の存在。ゲームとしての麻雀の後継者の一つであったかとも思う。2013/03/13
unohead
0
懐の深い麻雀に感服。阿佐田哲也が悔しそうなのがまたいい。2015/10/23
-
- 和書
- 誰も知らない血液型と病気
-
- 和書
- 鏡の中のロマン主義