内容説明
京都のシンボル、東山如意ヶ岳。通称・大文字山の「大」の字を汚すように他殺死体が発見された。被害者は、京都有数の名店「料亭みなみ川」の主人・南川和雄。第一発見者であるカメラマン・星井裕は京都府警の刑事をしている元妻・安西美雪とともに事件の謎を追う。捜査が混迷を極めるなか、またも高名な料理人が死んだ…。千二百年の歴史を背負いながら生きる京都人が、命を賭してでも守り通したいものとは何なのか?新世紀、新世代の旅情ミステリーは古都を舞台に歴史の幕をあける。超大型新人の鮮烈なる書下ろしデビュー作。
著者等紹介
柏木圭一郎[カシワギケイイチロウ]
京都生まれの京都育ち。TV番組や雑誌の京都特集で監修、コーディネーターをつとめる旅のスペシャリスト。本名の柏井壽名義で『極みの京都』『極みの日本旅館』などの著書多数。小説は、『京都大文字送り火 恩讐の殺意』がデビュー作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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真理そら
47
シリーズ一作目。京都の料理人の見解の違いから起きる殺人。小林クンの視力が冴える。謎解きより作者の京料理、京野菜に対する思い入れの吐露が楽しい。 2024/02/12
ごへいもち
17
2時間ドラマ風に気楽に読める2022/02/27
そうたそ
8
★★★☆☆ 柏井壽さんの別名義による作品。名義はかわれども、京都を存分に堪能できる内容であることにかわりはない。カメラマンである星井裕が古都・京都で起こる事件を解決する旅情ミステリシリーズとのことだが、ミステリに関してはあまり期待できるものではない。サスペンス色の強い柏井壽作品といった感じ。だが、いい意味で緊迫感のある内容ではなく、寺社の蘊蓄を語ったり、京の料理について持論を語ったりする。でもいかにも著者の作品という風でそこが良かったりする。動機もいかにも著者らしく、京都好きなら読んでみてもいいかも。2023/08/16
hidekiwarm0513
3
特にすごいトリックがあるわけでもなく、比較最初の方で犯人の目星がつき、どんでん返しもないのだが、この小説はよんでると京都に行っている気分になるのが、良いです。2016/03/26
ジルタケ
2
このシリーズの1作目。地元が舞台なので、細かい描写やモデルになっている店がわかって面白い。割りと序盤で犯人が分かってしまいましたが…。2014/11/25
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