内容説明
英国マンチェスター郊外の牧羊農家で、一匹の羊と主婦が喉をえぐられた惨殺死体で発見された。いっぽう、同性愛者が出会いを求めてたむろする市内の駐車場から、何者かが襲われているという一本の緊急電話が警察に入った―。この、一見関連性のない二つの事件が、ともに「クロヒョウの仕業」という線で結びついていく…。前作『剥がされた皮膚』に続く、マンチェスター警察ジョン・スパイサー警部が活躍するシリーズの最新作。
著者等紹介
シムズ,クリス[シムズ,クリス][Simms,Chris]
ニューカッスルの大学で社会心理学を修め、さまざまな職業を経たのち、作家を志しながらフリーのコピーライターとして働き、ミステリー作家として世に出る。マンチェスター在住で、四人の子持ち
延原泰子[ノブハラヤスコ]
大阪大学大学院英文学修士課程修了。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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魚の骨
1
前作も楽しめたが今回はジョンの愛犬パンチの運命にハラハラしたり、リックの登場に喜んだりと本筋と同時進行で楽しめました。半分を過ぎたところからの展開がよかった2013/10/28
きうりっち
0
「剥がされた皮膚」より面白かったが動物好きとしては読むに耐えない描写が多くてつらかった。ケニアの歴史と現代イラクの惨状を比較しながら改めて侵略という問題を訴える。異民族や立場の強弱による差別という問題など、重苦しいテーマと平行してスパイサーの家庭問題や警察内部の対立などエンターテインメントの要素もあり最後まで引っ張られてた。 個人的には産後鬱のアリスより鑑識官のニキが可愛くて魅力的だと思う。鬱陶しい妻なのにジョンはよく耐えてると、その点感心する。2013/10/16