内容説明
幼なじみのロージーとアレックスは何でも話せる親友同士。友情が愛に変わる一線を越えられぬまま、大西洋の両側、ボストンとアイルランドに別れて生きることになる。その後もメールやチャット、手紙で近況を伝えあうふたりだが、近づこうとするたびに運命のいたずらに翻弄され、その距離はなかなか縮まらない。妊娠、就職、結婚、子育て、別れ等を経ていつか四〇年を越える歳月が流れるが…。ふたりの交流が残した記録を通じて描かれる新形式のラヴストーリー。『P.S.アイラヴユー』で鮮烈なデビューを飾ったC.アハーン、前作以上の感動を呼ぶ待望の第二作。二〇〇四年に出版、アイルランド、イギリスでベストセラーとなり、読者投票による二〇〇五年度の独・コリーネ賞を受賞。
著者等紹介
アハーン,セシリア[アハーン,セシリア][Ahern,Cecelia]
アイルランド・ダブリン出身。二十一歳で書いたデビュー作『P.S.アイラヴユー』は、四〇カ国以上で翻訳され、アイルランド、英国、米国などでベストセラーとなり、ヒラリー・スワンク主演による映画化も大成功を収めた。二作目の本作もアイルランド、英国でベストセラーとなり、独・コリーネ賞を受賞。現在もっとも注目を浴びている若手作家の一人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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のんちゃん’
9
★★★サラッと読める恋愛小説を!な、気分だったので、ぴったりの一冊でした。幼馴染の2人が結ばれるまでの約40年間を手紙、メール、チャットでのやりとりだけで綴った物語。すれ違い続きの2人だけど、こんな形の愛があってもいいと思う。愛も夢も人生で手にするのが遅すぎるなんてことはないと思う。何年か前に映画で観ていたけど、所々違う箇所もあって楽しめました。とてもハッピーな気分。2017/02/26
みちみち
4
セシリア・アハーンさんの二作目の作品。年末上映予定の『あと1センチの恋』の原作。ずっと手紙やチャットなどの形式が書かれていて以外だった。映画も予告編を見て絶対見たいなと思ってたけど、ほんと、切なくて面白いだろうなと読んだ後も思った。アンハサウェイ主演のワンデイと似てるなと思ったけどそれよりは最後がいい!前作同様、友達や家族の関係もたっぷり描かれているし、夢や人生について考える機会をくれる。とても楽しくて読む手が止まらなかったです。2014/10/24
alles
3
英語で読みましたから日本語ではどうかわかりませんけど信じられないほど面白かったです! 手紙、メール、オンラインチャットなどでしか話が進んでいくので時間がすごく早く動くんですがそこが楽しかったです。こんなに読みながら笑うの久しぶりでした。2015/12/05
ここはる
2
書簡形式で進む物語は結構好きですが、これは現代らしくメールやチャットも媒体というのが面白く。幼なじみの2人がお互いを思いながらも肝心なところですれ違ってしまう物語、深いお話だけに書簡形式と普通の小説形式と混合で読んでみたい気もしました。2015/06/12
青い向日葵ෆ*
2
psアイラブユーの作者の第二弾。幼なじみのロージーと、アレックスは何でも話せる親友同士。だが、友情が愛に変わる一線を越えぬまま、引越しにより二人の距離は遠くなり生き別れてしまう。手紙やメールに絵葉書、電話などにより心は近く友情を深めて来たが、二人の思いが愛に変わりそうになる都度、運命のイタズラに苛まれる二人。シングルマザー、別々の結婚、離婚などを繰り返し愛に辿り着くまで、実に40年。全部、手紙やメールやチャットでの会話からなる作風は、変わっていて面白く登場人物も生き生きと描かれ、実に素敵でした。2009/07/08