内容説明
国債入札の“未達”という悪夢は日本経済全体に波及していた。前代未聞の事態に、現場の大蔵官僚たちは身を挺して対処する。一方多希は未達の背後にある闇の力に気付き始める。上司でディーラーの野田が遭った不審な事故。野田が関わる謎のクラブ。国を正すための極秘計画と悪用を狙う輩…。それらの謎が一本の線に結ばれたとき、驚愕の事実が現れる。緻密な取材が生み出すリアリティ。手に汗握る人間ドラマ。その二年後に実社会で起きた未遂を予見したと、国内外の各紙誌でも話題になったベストセラー小説が、オリジナル版で初の文庫化。
著者等紹介
幸田真音[コウダマイン]
1951年生まれ。米国系銀行などを経て95年に作家デビュー。国際金融の世界を舞台に時代を先取りした作品を次々に発表し、大きな話題を集める。テレビ・ラジオの出演や、政府税制調査会、財政制度等審議会委員としても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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maki
1
国債を知りたくて読みました。上よりは読みやすかったですが、やはり難しい。総理のちょっとした考えで、未達になって、株価暴落までいたるのはすごく怖い。 2015/07/28
ソラマメ
1
国債が未達になるとどうなるのか?それが知りたくて読んだ。話の内容は、未達がどうやって引き起こされたかに焦点が当たっていて、やっぱり経済専門書を読むべきだったかなあと思った。今の日本を知るきっかけには良いかも。主人公の女性はちょっとイラっとさせられる。こんな人でもトレーダーになれるのでしょうか?2011/12/12
のげぞう
0
日本国債の未達とそれをめぐる人間模様2017/01/29
eternity
0
ストーリーが動き始め、上巻よりは読みやすい。けど…読み終わっても特に印象に残らなかった。残念。。2013/05/09
Nakanishi Sohachi
0
読み返すことはないだろう。