内容説明
外資系証券会社で日本国債のディーラーに抜擢された朝倉多希は、初入札で“未達”という未曾有の異常事態に巻込まれる。未達とは応札額が足りず国債が発行に至らぬこと。このまま国は破産に向かうのか?なぜ、未達は起きたのか?戸惑う多希は、自らの応札価格が何者かに書き換えられていたことを知る。国債をめぐる問題点が生々しく散りばめられながら、ヒロイン多希とインターネット上で繋がる個性的なディーラーたち、政界官界の人物がかかわりあって物語は思わぬ方向へ。著者の名を不動のものにした傑作経済小説が、オリジナル版で初の文庫化。
著者等紹介
幸田真音[コウダマイン]
1951年生まれ。米国系銀行などを経て95年に作家デビュー。国際金融の世界を舞台に時代を先取りした作品を次々に発表し、大きな話題を集める。テレビ・ラジオの出演や、政府税制調査会、財政制度等審議会委員としても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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maki
4
国債について理解するために、この本を選択しました。小説だと理解しやすいのではないかと思ったのですが、難しい!難しいところはサッと読んでストーリーを中心にします。いろいろ動きが出てきて、下巻が楽しみです。 2015/05/19
晴れ女のMoeco
1
日本国債入札ボイコットー! シンジゲート団の制度、改めて読み返すとやばいな。 一気読み。2023/03/31
都人
1
発刊された2000年に読んだ。現在の方が遥かに現実味が高い。2010/02/16
eternity
0
日本国債という、身近だけど馴染みのない題材。馴染みが無さすぎてか…ストーリーがイマイチ入って来なかった。下巻に期待。2013/05/07
Nakanishi Sohachi
0
読み返すことはないだろう。