出版社内容情報
桂助の名を騙った者に治療されて子供が死に、そのあと妻も自害したという武士が、仇を討ちにあらわれた。表乾一郎と名乗る男は誤解だと納得したが、上総屋のおいとが殺され、桂助は捕らえられる。偽桂助の被害はさらにひろがりを見せ、背後に悪の存在が浮かび上がる。果たして、真犯人の意図は何なのか? 今回の第4弾では、熱心に求婚する男の登場で、桂助への思いとの間で揺れ動く志保の女ごころも描かれている。
和田 はつ子[ワダ ハツコ]
著・文・その他
内容説明
桂助の名を騙った者に治療されて子供が殺され、そのあと妻も自害したという武士が、仇を討つといってあらわれた。表乾一郎と名乗る男は、桂助と面会して誤解だと納得したが、上総屋のおいとが殺され、桂助は捕らえられる。いったん犯人が見つかったかに思えた偽口中医の事件だったが、犯行はさらに広がりを見せた。そして、桂助がついに突き止めた真犯人から、意外な絡繰りと背後に潜む悪の存在が明らかになる。今回は、熱心に求婚を迫る男が登場することで、桂助への思いとの間で揺れ動く志保の微妙な女ごころも描かれている。書き下ろし人気時代小説第四弾。
著者等紹介
和田はつ子[ワダハツコ]
東京都生まれ。日本女子大大学院修了課程修了。出版社勤務の後、テレビドラマ『お入学』の原作、「よい子できる子に明日はない」で注目される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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びぃごろ
10
【口中医シリーズ④】桂助と岩田屋の一騎打ちの巻かと思いきや、まだ火種を抱えたままの日常が続くのでした。今回は薬草園を管理する志保に武士からの熱い求婚があり、揺れ動く心が描かれているのが印象的。岩田屋は阿片の次は銀ときてますます太っていくようだ。2021/07/09
むつき
6
岩田屋と対決し、勝利する回かと期待してたのに…。しぶとい悪の権化のような岩田屋とあくまでも優しく正しい桂助の対決は一筋縄ではいかないのだ。この回も桂助の優しさと賢さに感心する事しきり!2021/11/13
ふじか
4
今回は志保さんの浮いた話と桂助の偽者を毎度おなじみ岩田屋が仕立てて…というお話。 相変わらず描写とストーリー展開が荒い。2018/04/23
akogoma@灯れ松明の火@SR推進委員会
4
シリーズ4作目。明らかになった桂介の出自が様々な暗躍を呼び込む。2011/11/06
まうす
4
シリーズが進むにうtれ、だんだん面白くなってきた。2010/09/13