小学館文庫<br> メタルカラーの時代〈12〉空前絶後のスーパー仕事師

電子版価格
¥660
  • 電子版あり

小学館文庫
メタルカラーの時代〈12〉空前絶後のスーパー仕事師

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 332p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094080797
  • NDC分類 502.1
  • Cコード C0195

内容説明

鉄格子で仕切られた部屋の左奥に安置されている「御神体」は、その外から直視することは許されず、鏡の反射像でしか見ることができない。つくば市の計量研究所。「御神体」は、直径、高さとも三十九ミリ、手のひらに乗る小さな円柱形の金属塊。これこそ、十億分の一キログラムの精度を厳重に守られてきた「日本国キログラム原器」である。長さ、温度、時間、角度の原点モノ作りと維持、そして超微細物質の解明。さらに、アマゾンの日本人が取り組む環業革命の新ムーブメント。文明と大自然の最先端の、経験したことのないドキドキ物語満載のシリーズ第十二弾。

目次

絶対神「キログラム原器」10億分の1キログラムの世界―通産省工業技術院
工業の必須品「マイクロメーター」開発の大使命―ミツトヨ
1000分の6℃まで計測可能「超精度温度計」―田中貴金属工業
誤差10兆分の1秒を実現した「原子時計」―郵政省通信総合研究所
月への打ち込み目指す「微小地震計」―アカシ
「角度の原器」作りも目指す「角度センサ」の製造―多摩川精機
人類が初めて手にした巨大な眼「スプリング8」―高輝度光科学研究センター
日本科学力の勝利「スプリング8」で世界的成果―愛媛大学
和歌山ヒ素カレー事件の謎を解いた「スプリング8」―東京理科大学
日本の高度技術で貢献「アマゾンナマズ資源調査」―三洋テクノマリン〔ほか〕

著者等紹介

山根一眞[ヤマネカズマ]
1947年東京生まれ。獨協大学ドイツ語学科卒。1998年「メタルカラーの時代」の業績に対し「東京クリエーション大賞」で大賞。2005年愛知万博愛知県総合プロデューサー、中央教育審議会専門委員、宇宙航空研究開発機構嘱託、日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

22
この巻の副題は「空前絶後のスーパー仕事師」ということで様々な技術の場面で活躍されている本当にすごい人々にインタビューをしています。キログラム原器、超精度温度計、原子時計、アマゾンでの様々な研究など非常に目を見張る思いで読みました。マスコミにはあまり出てこないけれど本当にすごいことを行っているhとびとがいるというのがよくわかりました。2014/06/28

bluemint

5
とんでもなく微小の単位の測定器を研究開発する人との対談。キログラム原器の管理、千分の一ミリを測定するマイクロメーター、超精度温度計、誤差10兆分の一秒の原子時計や多くの基礎研究に機会を与える最先端の放射光施設スプリング8など、日本人であることが誇らしくなる。ウイルス学者畑中博士の、「おおまかなところで生命現象がどうなっているかをダイナミックに探る時代が終わり、ミクロの分析にこだわり過ぎ、大転換パラダイムの転換の発想が出てこない時代になってしまった」という指摘は大きい。2018/07/23

totssan

2
 文庫化され読みやすくなった山根氏の連載本。これは雑誌掲載時から好きで読んでいたので、本になっているのはありがたい。ネタが非常にコアかつ重要と思え、非常に勉強になる。インタビューされる技術者、研究者のコメントがほんとに凄いと恐れ入ることしきり。かなり高度なことを発言されていると思われる(しばしば難しい)。山根氏コメントはある程度のフォローになるところあれば、ちょっとベクトル違うところもあり、また妙な相槌が癇に障る場合もあるが、総じて読みやすくする視点があるので良い。2023/03/30

文章で飯を食う

2
6割は、単行本で読んでいたが、読み返すとおもしろい。スプリング8を仕分けにかけた民主党は、科学がわからないってことだな。2010/05/18

和彦有住

0
電子化済み2020/06/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/141777
  • ご注意事項

最近チェックした商品