出版社内容情報
すばる望遠鏡の大技術で宇宙の深奥を探る
誰も見たことのない宇宙の果てをとらえる望遠鏡を作ろう! ハワイ島標高4200メートル山頂に建造された、日本の「すばる望遠鏡」は、世界最大最難のプロジェクトだった! 北海道空知郡上砂川町に作られた地下710メートルの「無重力実験施設」。日本でもっとも深い穴でありながら宇宙開発に不可欠のこの施設には、NASAの技術者も通うという。宇宙への夢を載せた大科学の技術を、日本が誇る一大プロジェクトに結実させたメタルカラーたちに聞く。
わくわくする大科学の創造主
内容説明
「見えるはずの星が狙った場所に見えない!?」―。世界最大の反射望遠鏡「すばる」が完成、最初のテストが行われた一九九八年のクリスマスイブの日、天文学者もメタルカラーたちも冷や汗をかいた。ハワイ島マウナケア山頂に完成した「すばる」は、過去最大の反射望遠鏡の、約三倍の集光力を持つ。それなのになぜ…。原因が判明した。天体座標の基準としてとらえた北極星が、実は別の星だったのだ。想像を超える明るさで暗い星を映し出したため起きた、「すばる」の超集光能力ゆえのミスだった。わくわくする大科学の現場を丹念に歩き、じっくり聞き続けた興奮と感動の対談十五本を収載。
目次
4200メートル山頂に世界最大“すばる望遠鏡”を建造―国立天文台
“反射鏡の凹凸”を2万分の1ミリに保つ「すばる」の大秘密―三菱電機
大主鏡に施した「すばる」の世界一大変な“人力そうじ”―国立天文台
“初の星の光”が「すばる」に入った日の予想外の事件―三菱ヒロ望遠鏡プロジェクト
1億画素デジカメ相当の「すばる」超絶“データ処理”―国立天文台
「山頂に天文台を」という“日系人の夢”と「すばる」―アキヤマ・ミツオ
時速360キロで地下710メートルへ“無重力実験施設”―地下無重力実験センター
地下突進カプセルを停止“エアーダンピング・ブレーキ”―三井造船
砂時計の砂が宙で停止する“地下なる宇宙開発”―石川島播磨重工業(IHI)
猛落下カプセル完全生中継“光通信システム”―東芝
世界一美しい炎の“燃焼メカニズム実験”秘話―北海道大学
平和実現と新考古学の“衛星画像解析”―東海大学情報技術センター
日米合作“熱帯降雨観測衛星”が異常気象を解明―TRMMプロジェクト
5×20キロ“宇宙太陽光発電所”建造の大構想―京都大学
ハイジャック事件で話題“超高感度TVカメラ”と深海―NHK放送技術研究所
著者等紹介
山根一眞[ヤマネカズマ]
1947年東京生まれ。獨協大学ドイツ語学科卒。1998年「メタルカラーの時代」の業績に対し「東京クリエーション大賞」で大賞。2005年愛知万博愛知県館プロデューサー、宇宙航空研究開発機構嘱託、日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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