小学館文庫<br> 定年漂流

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小学館文庫
定年漂流

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  • サイズ 文庫判/ページ数 234p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094080513
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

定年夫婦の生き方や葛藤を凝縮した全15話

定年退職した夫は、四六時中家でごろごろぶらぶら、何もせずどこにも行かない…。邪魔ったらありゃしない! そのイライラで「夫在宅ストレス症候群」に蝕まれる妻たち。体調を悪くした妻、離婚の危機を迎えた妻etc。定年世代15組それぞれの定年の迎え方、生き方そして葛藤を描いた小説仕立てのノンフィクション。まもなく定年を迎える、700万人といわれる団塊の世代に贈る、「おじさんはおばさんを目指せば、幸せへの脱出ルートが見えてくる!」

内容説明

定年退職した夫は、四六時中家でごろごろぶらぶら、何もせず、どこにも行かないから邪魔ったらありゃしない!著者曰く、「みの虫おじさん」「生前死後硬直男」等々の蔓延でイライラが高じて「夫在宅ストレス症候群」に蝕まれ、心身を壊す妻たち―。十五組それぞれの「定年」の迎え方、生き方、そして葛藤を凝縮させた小説仕立てのノンフィクション。

目次

変身みの虫
「殿」からの出発
ご近所カルチャー
やきもちランチ
田舎暮らしのエチュード
しめころしの木
ヴィラ・アンダンテ
笑う定年
柔らかい首輪
歌う女
夏の約束
絶望のソナタ
孤高の食卓
ライバル
定年塾

著者等紹介

西田小夜子[ニシダサヨコ]
1941年、東京生まれ。作家・画家。74年結婚後、絵画教室「アトリエにしだ」を主宰するかたわら、小説、エッセイを書く。87年、武蔵野美術大学短大部美術科卒業。エッセイの全国的な同人誌『日曜随筆』の編集委員も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

27
著者の体験も入ったフィクションでリアリティがある。定年を迎えた夫たちを、夫婦という観点で多く語られた短編集。夫の定年後、多くの妻が問題を抱え「夫在宅ストレス症候群」にかかるという。社会との接点を失いかけ家にこもる夫。そんな夫を抱える妻たちの生き方は参考になる。自分だけでなく妻とも話し合い、定年後を見つけて生きたい。ウチは毎年違った国へ数ヶ月定住という案もあるが。南極、チベット、アラスカなども行ってみたい。2016/12/25

  平ちゃん

10
定年退職後、肩書きがとれ目的もなく1日をTVと共にすごすもの、生きがいを外へ求めボランティア・短時間の仕事についやすもの、自分の夢を実現するもの、生き方はさまざま。女性ほど生き方はうまくない。それが妻にうとんじられる原因。著者は決して男性を疎ましく思わず。そっと傍で応援している姿を描いている。おすすめ度☆☆☆☆(~Max☆5)2016/10/03

yamakujira

7
定年を迎えた男女をえがく15編の短編集。ごろごろする夫を嫌悪する妻、妻を束縛して健康を奪う夫、田舎暮らしに生き生きとした夫婦、第二の人生を謳歌する男性、初婚の幸福を手に入れた女性などなど、十人十色の人生が展開される。小説仕立てのノンフィクションということで、事実を下敷きにしているのに、どれも小説として成り立ってるのがすごいな。使えるエピソードを集めたにしても、人生の機微を感じるなぁ。そして、定年後の幸せというか安定には、やっぱりお金が必要だという現実を突きつけられる。 (★★★☆☆)2015/02/06

境川

5
自宅に有ったので何気なく読み始めた。「定年なんてまだまだ先だし」と、他人事のように読み進めたら、色々なケースについて、定年になってから気付くのでは遅過ぎる、と感じた。ちょっとした習慣が長い時間で固定観念になって凝り固まる夫婦の時間、本書はその夫婦間の乖離の要因と解決策を様々なケースで具体的に、ユーモラスに提案してくれる。定年前に読んでおくべき一冊として、万人にお勧めできる。2013/05/19

相田うえお

4
★☆☆☆☆読んでて辛い内容多い2016/02/07

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