小学館文庫<br> まぐろ土佐船

電子版価格
¥627
  • 電子版あり

小学館文庫
まぐろ土佐船

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 294p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094080179
  • NDC分類 664.63
  • Cコード C0195

出版社内容情報

土佐のマグロ船は、一攫千金を目指し七つの海を駆け巡る。世界の港に立ち寄りながらマグロの大群を追い求めた海での800日には、自然と人間の織り成す壮大なドラマがあった。第7回小学館ノンフィクション大賞受賞作。

土佐のマグロ船は、一攫千金を目指し七つの海を駆け巡る。世界の港に立ち寄りながらマグロの大群を追い求めた海での800日には、自然と人間の織り成す壮大なドラマがあった。大漁の喜び、沖での孤独、暴風雨との闘い、濃密になる人間関係、そして常に死と隣り合わせの航海の厳しさ……男たちの熱い物語を、3度の航海を経験したコック長が優しさあふれる視点で描く。第7回小学館ノンフィクション大賞受賞作品。

内容説明

「縄船はシケでも絶対逃げん」―土佐のマグロ船は、一攫千金を夢見て世界の海を駆け巡る。異国の港に立ち寄りながらマグロの大群を追い求めた海での一七七〇日には、自然と人間の織り成す壮大なドラマがあった。大漁の喜び、沖での孤独、暴風雨との闘い、濃密になる人間関係、そして常に死と隣り合わせの航海の厳しさ…。海の男たちの優しさ、強さを、三度の航海を経験した遠洋漁船元コック長が躍動感あふれる筆致で描く。第七回小学館ノンフィクション大賞受賞作品。

目次

第1章 新漁場へ
第2章 初航海
第3章 転落事故
第4章 補給・転載
第5章 赤道アンゴラ沖
第6章 別離
第7章 疲労困憊

著者等紹介

斎藤健次[サイトウケンジ]
1947年生まれ。広告代理店、編集プロダクション勤務を経てフリーライターに。1976年、マグロ漁船に乗り込もうと高知に赴き、6年間に三度マグロ漁航海を経験した。現在は千葉県船橋市でマグロ料理店を経営している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おいしゃん

58
【小学館ノンフィクション賞作品】なんと著者自ら、まぐろ漁船に乗り込み、漁師の一員に認められるべく体を張り、コック長として過ごすノンフィクション。読み始めは、過酷でブラックなイメージしかなかったまぐろ漁船に、意外な人間的な面もあるんだなぁ、などとのんきにページを進めた。が、やはり不漁が続いた時の苦労は想像を絶するもので、裏事情なども含め、違う世界を存分に味わえる一冊だった。2017/05/22

James Hayashi

27
小学館ノンフィクション大賞受賞作。移植の経歴。編集者が仕事をやめ漁師に。何ヶ月も漁に出るのに15トンの水を確保。この水は船の揺れで腐らないという。漁師ことばか土佐弁か分かりづらい言葉も見受けれれるが、東京からの著者はモノにしている。マグロの不漁は当時から(80年代)。ガス代も高くつくが、運営費や人件費など考えるとビジネスというよりギャンブルだ。帰港の日は遠く、嵐に遭う確率も高く命の危険もある。個人のスペースはわずかな寝台。プライバシーなど別世界。当時は延縄が主流だったのか、現在は大間のマグロも取れず、→2020/10/03

智哉

8
七百日におよぶ大航海。常に死と隣り合わせの船上。苛烈な世界に大志を抱き、身を投じる情熱に心を打たれた。沖や港で起きるすべての出来事に驚かされ、延縄漁船を心行くまで堪能させてもらった。ミナミマグロを食す機会に恵まれたら、室戸の漁師に感謝しなければならない。2020/12/12

いが栗坊主

4
読了。おもろい。男くさ~い、迫力あるノンフィクション。凄い仕事ぶり、船酔いの俺には出来ません。アフリカ沖の操業で骨折した船員さん、ちゃんと帰れたんやろか?毎昼食、刺身みたいで『マヨしょうゆ』、、今度やってみよう。2014/03/29

ペンギンに気をつけろ

3
★★★★B ふだん何の気なしに食べているまぐろなんですが、その漁の実情が生き生きと描かれています。2010/03/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/395368
  • ご注意事項

最近チェックした商品