小学館文庫<br> 完全なる白銀

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小学館文庫
完全なる白銀

  • 岩井 圭也【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094074222
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

夢枕獏、恩田陸両氏推薦! 新たな山岳小説

緑里はアラスカに向かっていた。旧友シーラと北米最高峰デナリに登るためだ。
シーラの幼馴染、リタ・ウルラクは新鋭の女性登山家として名を馳せていた。二人の故郷、サウニケは北極海の小さな島だが、地球温暖化の影響で海に浸食されている。このままでは島は海に沈む――故郷の危機を世界に知らしめるため、リタは登山家として有名になるべく冬季デナリ単独行を計画した。写真家としての先行きに悩んでいた緑里はリタの果敢な言葉や行動に励まされ、彼女がそれを成しえたら真っ先にポートレートを撮ることを約束した。だがデナリの下山中、リタは消息を絶ってしまう。山頂から“完全なる白銀”を見た――という言葉を残して。
リタの登頂を疑うマスコミは彼女を〈冬の女王〉ではなく〈詐称の女王〉と書き立てた。緑里とシーラは、デナリに挑み、リタの登頂を証明することを決意。しかし、世界最難関への登攀は一筋縄にはいかない。ブリザード、霧、荷物の遺失、高度障害……二人の信頼関係も揺らぐ。困難を乗り越え北米大陸で最も高い地へ手を伸ばす緑里。その先に見えたものとは。
極限の地だけでなく、社会でも闘う女性たちを描きだす、気鋭の著者の新境地。


【編集担当からのおすすめ情報】
「山岳小説の新しい傑作がここに出現した。読者よ、岩井圭也に瞠目せよ!」――夢枕獏氏(作家)
「タイムリーなのに普遍的。理知的なのにエモーショナル。」――恩田陸氏(作家)
「現実離れなし。緻密にして壮大!」――栗秋正寿氏(登山家)
2024年、『われは熊楠』で直木賞に初ノミネート。注目の作家・岩井圭也が手がけた、山岳ミステリーの新たな傑作がついに文庫化! 解説は、日本人では植村直己に続いて冬季デナリ単独登頂を果たした栗秋正寿さんに執筆いただきました。

内容説明

写真家の藤谷緑里はアラスカに向かっていた。かつて親友のリタは、温暖化により故郷が水没の危機にあることを世界に知らしめるべく、登山家として名を上げようとした。だが冬季デナリ単独行中、消息を絶ってしまう。山頂から“完全なる白銀”を見たいという言葉を残して。メディアはリタの登頂を疑い“詐称の女王”と書き立てた。緑里は彼女が見たものをカメラに収めるため、リタの幼馴染シーラと共にデナリに挑む決意をしたのだ。しかし北米最高峰への登攀は苛酷だ。零下四〇度のブリザード、高度障害―極限状態の先にあったものは。著者最大スケールの感動作!山本周五郎賞ほか文学賞にノミネート!

著者等紹介

岩井圭也[イワイケイヤ]
1987年大阪府出身。2018年『永遠についての証明』で第九回野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー。23年本作で山本周五郎賞候補、24年『われは熊楠』で直木賞候補(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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キムチ

60
頭に「完全なる」が着くのは重い気が。山岳小説というより、人間の心の旅路、いや登山路程?今回も資料駆使した岩井さん労作だけにうーん、初めて気が抜けた作品に感じた。ピークに向けてのルートとここまで至る人生ルートが交互の章。読み手は臨場感に引き込まれて行けそうなものだが。。ひねくれ私にはテーマの盛り込みすぎ「地球温暖化、女性登山家への蔑視、エスキモー社会等」もある為か焦点が霞んだ。しかもデナリ~冬のマッキンレー挑戦って難易度高すぎでは!親愛なるリタの汚名を晴らさんが為という意欲がそこまで引っ張って行く?2025/07/25

さち@毎日に感謝♪

22
ただ山頂を目指す話ではなくて、本当にリタは山頂に登ったのかというミステリー要素、男女差別や人種差別の要素もあって面白かったです。頂上に登った人にしか分からない景色を見てみたいとも思いました。2025/02/19

よっち

22
北米最高峰デナリの冬季単独行に挑み、下山途中に消息を絶った親友リタ。彼女が登頂した証を求めるべく、写真家の藤谷緑里とシーラがデナリに挑む山岳小説。自らの故郷サウニケの危機を知らしめるために、登山家として活動していたリタ。行方不明後、彼女の言動を疑い<詐称の女王>と書き立てたマスコミ。その不名誉を晴らすために親友二人がデナリに挑む展開で、ブリザードや霧、荷物の遺失、高度障害といった厳しい状況の連続に、二人の信頼関係も揺らぎかける展開でしたけど、様々な葛藤や危機も乗り越えて辿り着いた結末が印象的な物語でした。2025/01/07

香翠

17
北米最高峰の冬季デナリに挑む緑里とシーラ、そして単独登頂に挑んだリタ。三人の女性たちの不器用な生き方が描かれた物語。彼女たちが極限状態の先に見た風景は?想像してはみたけれど、今の私には…2025/03/28

なみ

13
北米の最高峰、デナリで消息を絶った親友が見た景色の写真を撮るために、写真家の緑里は雪山に挑む。 現在と過去が交互に描かれる構成になっていて、緑里とシーラが冬のデナリに登る理由が、後半に進むにつれて理解できるようになっていきます。 一歩間違えれば命を落としてしまうような危険な場面もたくさんあり、とてもハラハラしながら読みました。 終盤は手に汗握るシーンの連続で、心が震えました。 読後感もすごく良かったです。2025/07/20

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