小学館文庫<br> 父のビスコ

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小学館文庫
父のビスコ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094074147
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

第73回読売文学賞受賞作待望の文庫化!

第73回読売文学賞【随筆・紀行】受賞作待望の文庫化!

父の死。倉敷の時間。白木蓮の咲く家。

三世代の記憶を紡ぐ初めての自伝的随筆集

「金平糖が海を渡り、四人きょうだいが赤い金平糖の取り合いっこをする日が来ていなければ、いまの自分は存在していない。もし、祖父が戦地から帰還できなかったら。もし、岡山大空襲の朝、祖母ときょうだいたちがはぐれたままだったら。もし、父の 目前に落ちた射撃弾の位置がずれていたら。『もし』の連打が、私という一個の人間の存在を激しく揺さぶってくる」(『母の金平糖』より)

遠い時間の中に分け入り、生まれ育った倉敷という土地の食と風土と家族について向きあった著者の記念碑的作品。

〈目次より〉
父のどんぐり
母の金平糖
風呂とみかん
冬の鉄棒
白木蓮の家
ピンクの「つ」
ばらばらのすし
「悲しくてやりきれない」
眠狂四郎とコロッケ
流れない川
民藝ととんかつ
祖父の水筒

ほか二十四編

「旅館くらしき」創業者による幻の名随筆を同時収録。





内容説明

「金平糖が海を渡り、四人きょうだいが赤い金平糖の取り合いっこをする日が来ていなければ、いまの自分は存在していない。もし、祖父が戦地から帰還できなかったら。もし、岡山大空襲の朝、祖母ときょうだいたちがはぐれたままだったら。もし、父の目前に落ちた射撃弾の位置がずれていたら。『もし』の連打が、私という一個の人間の存在を激しく揺さぶってくる」(「母の金平糖」より)。遠い時間の中に分け入り、生まれ育った倉敷という土地の食と風土と家族について向きあった記念碑的作品。「旅館くらしき」創業者の随筆も同時取録。第73回読売文学賞受賞作。

目次

1(父のどんぐり;母の金平糖 ほか)
2(ピンクの「つ」;ばらばらのすし ほか)
3(おじいさんのコッペパン;すいんきょがでた ほか)
4(「旅館くらしき」のこと;『倉敷川 流れるまゝに』畠山繁子著より)
5(流れない川;民藝ととんかつ ほか)

著者等紹介

平松洋子[ヒラマツヨウコ]
1958年岡山県倉敷市生まれ。東京女子大学文理学部社会学科卒業。食文化、文芸などをテーマに幅広い執筆で知られる。2006年『買えない味』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、12年『野蛮な読書』で講談社エッセイ賞、22年『父のビスコ』で読売文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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takakomama

5
故郷の倉敷のこと、祖父母や家族のことを綴った自伝的エッセイ。「旅館くらしき」には錚々たる面々が集い、おもてなしも行き届いています。著者の生まれ育った地元への愛着を感じました。食べ物が故人を思い出させ、年を重ねた今だからこそ、あの頃の父母の気持ちが慮れます。巡り合わせ、人の縁は不思議なもの。観光で行ったことがある、大原美術館や美観地区の風景が目に浮かびます。著者の父と私の父は同年代。私は、父に好物のカステラを食べさせてあげられなかったのが心残り。2025/03/13

ササーキー

1
大原はスゴイ。倉敷行ってみたい。2025/02/03

Xi

0
平松さんのエッセイが何気に好きだ。ちょうどいい塩梅なんだ。いつもの感覚で手に取ったら、趣が異なることに戸惑った。食べ物のことも書かれてはいるが、どちらかというと父母と故郷の思いが詰まっていた。それはどこか石牟礼道子さんのエッセイを思い出させるもので、故郷という故郷を持たない身には憧れに似た感情を抱く。一方で戦火をくぐり抜けたお父様に対する想いが切なかった。もし平松さんが息子であったなら。そんなことを思う。2025/02/26

ともち

0
故郷礼賛、家族を崇めているわけではないのに、崇高な感じを受けるのは、一歩引いた目線で描かれていること、深い愛からなのでしょう。岡山、行ってみたくなりました。今後も平松洋子氏の優しい語り口の著書、読みたいです。2025/02/21

ともち

0
故郷礼賛、家族を崇めているわけではないのに、崇高な感じを受けるのは、一歩引いた目線で描かれていること、深い愛からなのでしょう。岡山、行ってみたくなりました。今後も平松洋子氏の優しい語り口の著書、読みたいです。2025/02/21

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