小学館文庫<br> ミニシアターの六人

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小学館文庫
ミニシアターの六人

  • 小野寺 史宜【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094073942
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

上映最終日前日、午後四時五十分の回の奇跡

銀座のミニシアターで、二年前に亡くなった末永静男監督の追悼上映が行われている。二十一年前に公開された『夜、街の隙間』、上映は一週間だけ。最終日前日、午後四時五十分の回。天気は雨、観客は六人だった。
この映画館で働いていた三輪善乃は、公開当時にチケット売場の窓口にいた。山下春子にとっては、大学の同級生と成り行きで観に行った作品だ。自主映画を撮っていた安尾昇治は、末永のデビュー作でその才能を目の当たりにし、道を諦めた過去がある。沢田英和は、この作品に元恋人との苦い思い出があった。誕生日デートのはずだった川越小夏は、一人でスクリーンを眺めている。映画監督を目指す本木洋央は、生物学上の父親が撮った作品を観に来ていた……。
観客たちの人生と、『夜、街の隙間』のストーリーを行き来しながら、出会いとすれ違い、別れを繰り返す日々の中にある奇跡を鮮やかに描く。
『ひと』『まち』『いえ』の著者が、銀座という街とミニシアター、そこに集う人々、そして映画への愛を描き切った渾身の人生讃歌。

限られた人生の中で「映画」と出会えた幸福を、この小説はあらためて教えてくれた。
──脚本家・向井康介さん(解説より)


【編集担当からのおすすめ情報】
デビュー前、シナリオを書いていたこともあるという小野寺史宜さんが、ご自身のシナリオをモチーフとして、スクリーンに映し出される物語とスクリーンの前に座る観客たちの世界を描きます。
2019年本屋大賞第2位に選ばれた『ひと』以降、『まち』『いえ』と続く三部作で、場と人間たちが織りなす感動を描き続けている著者が、「銀座」の「映画館」に集う「観客」を描きます。
脚本家の向井康介さんによる解説は、物語の魅力はもちろんのこと、末永静男監督とその映画作品について、時代背景を含めて考察され、読み応え抜群です。

内容説明

銀座のミニシアターで、二年前に亡くなった末永静男監督の追悼上映が行われている。二十一年前に公開された『夜、街の隙間』、上映は一週間だけ。最終日前日、雨天、午後四時五十分の回、観客は六人。上映館で働いていた三輪善乃、学生時代の思い出に再会した山下春子、末永作品に出合って道を諦めた安尾昇治、作品に苦い記憶を持つ沢田英和、雨宿りに来た川越小夏、映画監督を目指す本木洋央。観客の人生と、スクリーンに映し出される物語を行き来しながら、出会いとすれ違い、別れを繰り返す日々の中にある奇跡を、鮮やかに描く。

著者等紹介

小野寺史宜[オノデラフミノリ]
1968年千葉県生まれ。2006年「裏へ走り蹴り込め」で第86回オール讀物新人賞を受賞してデビュー。2008年『ROCKER』で第3回ポプラ社小説大賞優秀賞を受賞。『ひと』が2019年本屋大賞第2位に選ばれ、ベストセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アッシュ姉

59
銀座のミニシアターで追悼上映された作品と六人の観客。観客たちの背景と映画のストーリーを行き来しながら進むので、隙間時間に読むには適さなかったか、なかなか慣れずリズムを掴めたところで終わってしまった感じ。一人静かな夜にじっくり読んでみたかった。2025/01/21

カブ

38
銀座のミニシアターでの1週間のリバイバル上映、最終日最終回の観客6人の物語。本当にその作品が好きな人、昔その映画館で働いていた人、かつては映画監督をめざしていた人、雨宿りに来た人などなどが一緒に集まって映画を観る。同じものを観ているのに、彼らの胸の内はそれぞれでお互い知らないところが面白い。向井康介氏の解説も良い。2024/12/15

シキモリ

26
とある映画監督の追悼上映に集まった男女六名の人生を描く連作短編集。銀座のミニシアターが舞台なので、シネスイッチ銀座をイメージしながら読んでいたら、まさに著者の取材先だったのこと。映画のストーリーが各章の物語と並行しながら進行するため、作中映画『夜、街の隙間』を登場人物たちと同じ目線で味わえるのが良い試み。この作中映画の造り込みが絶妙で、実際に上映されるとしたら私は間違いなく観に行ってしまうだろう。しかしながら、登場人物たちの物語が殆ど恋愛絡みで、人生ってそれだけじゃないのでは?と思わずにはいられなかった。2025/03/16

みこ

24
知る人ぞ知る映画監督の追悼上映会を見に来た六人をそれぞれの視点で描く。作品や監督に対する思い入れもバラバラ。それでも自分の人生を振り返りながら作中人物に投影したり、作品から様々なことを感じたり。この手の連作にありがちなこの人とこの人が実はここでつながって・・・というのは特になし。配信やテレビなどではなく、劇場に足を運んで真っ暗な中で映画を見るってこういうことだなと思わされる。2024/10/28

mayu

22
脚本監督末永静男の映画「夜、街の隙間」の追悼上映が行われる銀座のミニシアターに集まった6人のお客さん達。それぞれが映画の想い出と共に自分の人生を振り返り自分の人生に思いを馳せる。映画の中の物語と現実が交差しながらの展開は沢山人物が出てきて一気に読まないと、これ誰だっけ?と少し困惑した。有名な映画監督では無かったかもしれないけど、亡くなった後に息子にも観てもらい、監督への想い出を持った人達もいて幸せだろうなぁと思ったりした。夜を切り取った映画の様に静かな銀座の夜が広がり密かに繋がる物語だった。2024/10/24

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