出版社内容情報
秘境吊り橋で人気列車で女性秘書は狙われた
秘境祖谷渓で起きた謎の転落事件。そして四国土讃線を走る人気観光列車「四国まんなか千年ものがたり」の車内で起きた謎の爆発事件。2つの謎の裏で蠢く国際AI技術開発の闇を十津川警部が追う!
最先端のロボット技術で世界に知られた緒方精密電機。その課長補佐である神崎には緒方社長から受けた密命があった。それは社長が国際会議でホノルルへ行っている間、結婚間近な秘書・高見沢愛香の四国へのプライベートな旅行に同行することだった。緒方は神崎に慎重で綿密なスケジュールを組ませ、愛香の身の安全を求めた。二人が徳島の祖谷渓を訪ねた日、名所かずら橋から女性が転落死する。女性の背格好や服装が愛香に似ていると知った神崎は、愛香と間違えて殺されたのではと疑う。そして「四国まんなか千年ものがたり」の車内で突然の爆発事故が起きる。血まみれの車内で愛香の運命は!?これは緒方精密電機のAI技術を狙ったテロなのかそれとも……。国際的な先端技術開発と絡み合った人間関係に迫る十津川警部が探り出した驚愕の真実とは!
著者晩年の渾身作、ついに文庫化!
内容説明
AI開発で世界的に注目を集める緒方精密電機の課長補佐・神崎は、社長の緒方から密命を受ける。それは、緒方が国際会議でホノルルに行っている間、秘書の高見沢愛香の四国旅行に同行すること。徳島の祖谷渓では、名勝かずら橋から、愛香と背格恰の似た若い女性が転落死する。これは偶然なのか?そして土讃線を走る観光列車「四国まんなか千年ものがたり」では突然の爆発が!阿鼻叫喚の車内で愛香の運命はどうなっていくのか。緒方精密電機の極秘事業との関わりがあるのか。最先端技術開発と人間関係の闇を十津川警部が徹底解明する傑作、ついに文庫化!
著者等紹介
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
1930年東京生まれ。63年オール讀物推理小説新人賞、65年江戸川乱歩賞受賞。78年発表の『寝台特急殺人事件』で爆発的人気を得る。81年『終着駅殺人事件』で日本推理作家協会賞、2005年日本ミステリー文学大賞、19年吉川英治文庫賞受賞。トラベルミステリーの第一人者として精力的に活動を続け、オリジナル著作は六四〇冊を超える。2022年3月3日逝去。享年九一(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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