小学館文庫 小学館時代小説文庫<br> 絡繰り心中 (新装版)

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小学館文庫 小学館時代小説文庫
絡繰り心中 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094073157
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

直木賞作家の珠玉にして衝撃のデビュー作!

旗本の息子だが、ゆえあって家を出て町に暮らし、歌舞伎・森田座の笛方見習いをしている遠山金四郎は、朝帰りの日本堤田んぼで、女の骸を見つけた。
花魁の雛菊が斬り殺されていたのだ。
昨夜、狂歌師にして、戯作者でもある大田南畝の御伴で吉原遊廓で戯れた折、金四郎の隣に座っていた稲本屋の女だ。
胸の靄が晴れぬ中、興行の手伝いに戻る金四郎だったが、急に遠国に派遣されていたはずの父・景晋に呼び出され、素行を糺される。
景晋と旧知の間柄で、金四郎を心配して顔を見せた南畝の咄嗟の機転で難を逃れるも、なぜか雛菊の下手人探しをする羽目に――。
雛菊に妙な縁がある、森田座の役者絵を手掛ける浮世絵師・歌川国貞とともに、事の真相を探り始める金四郎。
調べるうちに、雛菊は座敷に出るたびに相手の男へ心中を持ちかけていたことが知れる。
一体何が雛菊を死へ向かわせたのか?
心中を望む事情を解き明かしたはいいが、重荷を背負った金四郎は……。
直木賞作家の珠玉にして、衝撃のデビュー作。


【編集担当からのおすすめ情報】
2010年に「第11回小学館文庫小説賞」を受賞以来、新田次郎文学賞・山本周五郎賞・直木三十五賞を立て続けに受賞した、押しも押されもせぬ実力派作家のデビュー作です。。選考した人たちは、とても応募作とは思えなかったのではないでしょうか。もちろん、『福を届けよ 日本橋紙問屋商い心得』『横濱王』もおすすめです!

内容説明

旗本の息子だが、ゆえあって町に暮らし、歌舞伎森田座の笛方見習いをしている遠山金四郎は、早朝の吉原田んぼで花魁の骸を見つけた。昨夜、狂歌師大田南畝のお供で遊んだ折、隣にいた雛菊だ。胸にわだかまりを抱いたまま、小屋に戻った金四郎だったが、南畝のごり押しで、花魁殺しの下手人探しをする羽目に。雛菊に妙な縁のある浮世絵師歌川国貞とともに真相を探り始めると、雛菊は座敷に上がるたび、男へ心中を持ちかけていたと知れる。心中を望む事情を解いたまではいいものの、重荷を背負った金四郎は懊悩し…。直木賞作家の珠玉にして、衝撃のデビュー作。

著者等紹介

永井紗耶子[ナガイサヤコ]
静岡県島田市生まれ、神奈川県横浜市育ち。慶應義塾大学文学部卒。2010年に、第十一回小学館文庫小説賞を受賞し、『恋の手本となりにけり』で、デビュー(文庫化に際し、『絡繰り心中』と改題)。21年に、『商う狼 江戸商人 杉本茂十郎』で、第四十回新田次郎文学賞を受賞。23年に、『木挽町のあだ討ち』で、第三十六回山本周五郎賞、第一六九回直木三十五賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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タイ子

91
永井紗那子さんのデビュー作。読み進むごとに「木挽町のあだ討ち」はこれがあっての作品だったんだなと思わせてくれる。主人公は金さん、後に名奉行となる遠山金四郎。まだ奉行となるには遠い場所にある19歳の金さんが活躍する物語。吉原近くの田んぼで花魁の死体を発見する金さん。文人の太田南畝、浮世絵師の歌川国貞とともに犯人探しに奔走する。花魁は心中を図っていたことが判り、関わりのあった男たちを探していくうち見えてくる彼らの人生模様。理不尽な裁き、社会の仕組みに金さんが思うもの。それが後の名奉行への布石となったのだろう。2024/02/06

みゆ

71
『木挽町のあだ討ち』永井さんのデビュー作。本作も悪所と蔑まれる芝居小屋や遊郭が舞台。切り殺された一人の遊女をきっかけに、様々な人が抱える懊悩が描かれる。彼・彼女らの抱える境遇・絶望は江戸時代のものだけど、現代のワープア閉塞感に通じるものを感じる。「誰か一人が悪いわけじゃねぇ、どうすることもできずに絡まったこの町の絡繰りのせいなのさ」の言葉がズシリ。『木挽町』のような爽快なラストではないけれど、これはこれで心に残る作品でした('∇^d)☆!!2024/07/21

タツ フカガワ

59
大田南畝に連れられ新吉原で一夜を明かした金四郎が、翌朝吉原田んぼで斬殺された遊女の死体を発見する。女は前夜の宴会で隣にいた雛菊という遊女だったことから、金四郎は真相を探ることに。旗本の遠山家を出て町家で暮らす金四郎の時代ミステリーのようですが、読み終わってみれば行き先が見つからない人たちの苦悩のドラマ。19歳の金四郎もその一人で彼の成長譚として読了。永井さんの後の作品に比べて語り口がちょっと堅いかな。それにしても帯の惹句“まさかまさかの大どんでん返し!!”“落涙のデビュー作”に心当たりはまったくなかった。2024/06/10

がらくたどん

53
「あだ討ちseason0」という感じの永井さんデビュー作。同タイトルで小学館文庫小説賞を受賞した後「恋の手本となりにけり」「部屋住み遠山金四郎~」と2度の改稿・改題を経ての原点回帰。あの篠田金治が本を手掛ける木挽町森田屋で笛方見習い中の金さんは旗本次男の半端者。ある朝、廓の門外で遊女雛菊の袈裟懸け遺体に遭遇する。死にたがり屋の雛菊は客とみれば「恋の手本となりにけり」の文と共に心中に誘っていたらしい。見えますか?泣きぼくろの脇に涙跡一筋。絡繰りに繰られて死ぬか、死ぬ気で繰るか。この苦い作品があればこそかも。2023/12/26

えみ

51
江戸が舞台の時代小説で、主人公・脇役を問わずによく登場するのは遠山金四郎。彼が誰だか知っている。そんな読者が多い中で、その彼を活き活きと活躍させること、若者よろしく理想と現実の相違に戸惑い、苦悩する様子を描くこと…これがデビュー作?お見事としか言えない。覚悟は揺るがず…それが強い女を生んだ。遠山金四郎、旗本という身分を隠して町で暮らしていたが、ある朝花魁・雛菊が吉原の田んぼで死んでいるのを発見してしまう。浮世絵師の歌川国貞と下手人探しを始める彼が突きつけられた現実が哀しい。彼の将来に影響を与える事件だ。2024/02/03

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