出版社内容情報
この人生は、本当にひとつなのだろうか。
男は、どん詰まりの場所にいた。
二年半前の大学生だった娘の交通事故死。そこから精神の変調を来たし、二度の自殺未遂の隘路から抜け出せない妻。
あれを試すしかないのか―。
かつて、高校受験に失敗した直後、失意のうちに目にした「道」というタイトルの一枚の絵。そして、そのあとに訪れた名状しがたい不思議な出来事。
40年ぶりにその絵を目にした男は、気が付けば、愛娘の交通事故が起こる直前、二年半前の三軒茶屋交差点の現場に立っていた―。
内容説明
大手食品製造会社で要職を担う唐沢功一郎は、人生の袋小路にいた。二年半前に起きた、大学生だった娘の交通事故死。そこから精神の変調を来たし、二度の自殺未遂の隘路から抜け出せないままの妻。やはり、あれを試すしかないのか。かつて、高校受験に失敗した直後、失意のうちに目にした「道」というタイトルの一枚の絵。そして、そのあとに訪れた名状しがたい不思議な出来事。四十年ぶりにその絵を目にした功一郎は、愛娘の交通事故が起こる直前、二年半前の三軒茶屋交差点の現場に立っていた―。
著者等紹介
白石一文[シライシカズフミ]
1958年、福岡県生まれ。2000年、『一瞬の光』でデビュー。2009年、『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』で第二十二回山本周五郎賞、2010年、『ほかならぬ人へ』で第一四二回直木三十五賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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