出版社内容情報
2月に現れるうさぎの幽霊が、幸せを運ぶ!
2月はじめの雪降る朝、二宮茉奈が勤め先のデザイン事務所の自分の席で見つけたのは、白い仔うさぎだった。ところがこの両手にすっぽりおさまるカワイイ毛玉には、なぜか影がない。どうやらこのうさぎは「幽霊」のようなのだ。この幽霊の出現には由来があって、かつてここに出ていたのは男の幽霊だったという。というのも事務所のある土地には明治のころ、学生相手の下宿があり、そこで死んだ男が化けて出るようになったらしい。下宿の主人は男の幽霊に、恐ろしい見た目をどうにかするならずっと居ていいと持ちかけ、晴れて男はキュートなうさぎの幽霊になったとかならないとか……。
そんな噂を本気にしたわけではないけれど、その後茉奈の席にはうさぎの幽霊が居座りつづける。その理由が実は自分自身にあるのでは、と思い至った茉奈は、改めて自分が抱える悩みを直視することになる。
2月にだけ現れるふしぎな幽霊うさぎと、2月だけ山をおりて事務所にやって来るお茶づくりの紳士。東京の片隅にあるデザイン会社にひっそり伝わる二大都市伝説は螺旋のように絡み合って、悩める妙齢女子を救う……のか!?
やさしくてあたたかいお茶の風味の現代おとぎ話!
内容説明
雪降る朝、二宮茉奈が勤め先のデザイン事務所で見つけたのは、白くて小さなうさぎだった。ところがこの可愛い毛玉には、なぜか影がない。どうやら不思議なうさぎの正体は「幽霊」のようで―。そんなうさぎの傍らにいるのは、八王子の山奥でお茶作りを生業としている、どこか浮世離れした雰囲気を持つ美貌の老紳士。これから新しい時を迎えようとしている悩める者たちの前に、不意に彼らは現れる…らしい。東京の片隅にひっそり伝わる都市伝説が、頑張る「ふつうのひと」の人生に、ささやかな奇跡を起こす。優しくてあたたかい現代のおとぎ話!
著者等紹介
梶マユカ[カジマユカ]
東京都出身。魚座のO型。本作『2月うさぎとお茶会を』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アリス
オノなコマキ
おさと
ともちん
悠
-
- 和書
- 遠州流挿花