出版社内容情報
かわら版屋のお転婆が引き起こす珍事件!?
17歳の一穂は、黒目がちの目がくりくりと大きい。なのに、たいそうなお転婆。せっかくの整った顔立ちが台無しだ。その一穂、事情があって、かわら版屋〈うかれ堂〉を営むおじさんの市右衛門と一緒に働いている。今日も今日とて、工房を構える日本橋の〈うかれ長屋〉でご飯を食べていると、北町奉行所の同心・吉田主計が様子をうかがいにやって来た。一穂と幼馴染の吉田は、事件のネタを〈うかれ堂〉のために漏らしてくれているのだ。そのかわりに一穂と市右衛門は、江戸市中で見聞きした物事を報告し、時には探索を手伝っている。十手こそ渡されてはいないが、吉田とは持ちつ持たれつの間柄というわけだ。そんな吉田が持って来たのは、新任与力の水野左衛門が一穂と直に話してみたいという、呆れた私事。ところがいざ会ってみると、なぜだか、北町奉行の小田切土佐守と寺社奉行の青山下野守の政争につながるネタを追う羽目に……。挙句の果てには、とんでもない大騒動になって!?
『幕末ダウンタウン』で第十二回小説現代長編新人賞、『ぴりりと可楽!』で細谷正充賞を受賞した実力派時代作家、初の文庫書き下ろし!
【編集担当からのおすすめ情報】
元気いっぱいのヒロイン・一穂の珍活躍に大爆笑! おじさんの市右衛門はがさつそうだけれども、時に見せる細やかな心配りにホロリと涙も。ドタバタ、ほんわか、じんわりするテレビ時代劇を思い出させる、素敵な時代小説です!
内容説明
お転婆娘の一穂は事情あって、かわら版屋うかれ堂を営む市右衛門と一緒に働いている。今日も今日とて、町奉行所の同心で幼馴染の吉田と鉢合わせた。その吉田が手にしているのは旨そうなウナギの折詰。どうやら土用の丑にかこつけ、江戸前と偽って仕入れたウナギで荒稼ぎしている不届きな店が増えているらしい。そこで奉行所は押取した各店のウナギを食べ比べて、江戸前か否かを判じることにしたという。ウナギを食べたい一心の一穂が判じ役を買って出たのはいいものの、長屋の仲間まで巻き込んでの大騒動になってしまい…。抱腹絶倒、落涙必死の時代小説!
著者等紹介
吉森大祐[ヨシモリダイスケ]
1968年、東京都文京区生まれ。慶應義塾大学卒業後、電機メーカーに入社。学生の頃から小説を書きはじめ、『幕末ダウンタウン』で第十二回小説現代長編新人賞を、『ぴりりと可楽!』で細谷正充賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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