出版社内容情報
涙も愛も包み込む、奇蹟のオムレツ!
室本さくらは中学受験生の女の子。ある日、家庭科の調理実習で作ったスクランブルエッグが友人たちに絶賛されたことがきっかけで、料理の楽しさに目覚める。そんなさくらの母・泉は料理が苦手。「家でも料理をしたい」と訴える娘に、受験勉強と両立させることを条件に、母はしぶしぶキッチンを使うことを許してくれた。さくらの願いは「お母さんと一緒に料理をすること」。そのために、家族の思い出に残るオムレツを作ろうと決意する。プロが作るトロトロふわふわのオムレツを目指して孤軍奮闘するが、なかなかイメージ通りに作ることができない。両親へ料理を振る舞う日は、すでにさくらの中で決まっていた。その日に向け焦りが募るあまり、母とのある約束を破ってしまう。母の逆鱗に触れ料理禁止を言い渡されたさくらは意気消沈するが、祖母が作ってくれた温かな料理に心を揺り動かされ、もう一度挑戦してみようという気持ちを取り戻す。
さくらは受験勉強とオムレツ作りの両方をクリアすることができるのか。そして、母と一緒にキッチンに立つという夢はかなえられるのか。引っ込み思案な少女がその殻を打ち破っていく姿に、心が熱くなる成長物語。
【編集担当からのおすすめ情報】
「第1回 日本おいしい小説大賞」最終候補作!
小学六年生の女の子が、受験と料理というふたつの目標に向け、つまずきながらも邁進していく姿に励まされること間違いなし。オムレツをはじめ、肉じゃが、すきやき、ハムエッグなど、活字で味わうおいしい料理が数々登場。読めば、さくらと一緒にワンランク上の料理に挑戦したくなる。元気をもらえる一冊です。
内容説明
室本さくらは受験勉強に励む小学六年生。ある日、調理実習で作ったスクランブルエッグが絶賛され料理の楽しさに目覚める。だが母は娘が料理に夢中になることに否定的で、なぜか煮え切らない態度だ。受験と両立させることを条件にキッチンに立つのを許されたさくらの願いは「お母さんと一緒に料理がしたい」。頑張りを見てもらおうとオムレツをマスターすると決意、周囲の力も借りて試行錯誤するがなかなか上手くいかない。焦ったさくらは、母とのある約束を破ってしまい…。さくらは両親に最高のオムレツを振る舞うことができるのか。母と娘の、受験&料理奮闘記。
著者等紹介
中村汐里[ナカムラシオリ]
1983年、静岡県静岡市生まれ。同志社大学文学部中退。風吹柳花名義で、平成30年度「静岡市民文芸」児童文学部門市長賞を受賞。「第一回日本おいしい小説大賞」で最終候補に選出された『殻割る音』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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