小学館文庫 キャラブン！ 廃妃は再び玉座に昇る―耀帝後宮異史

はるおか りの【著】

小学館（2020/07発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 320p／高さ 15cm
• 商品コード 9784094067941
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

血染めの廃妃、後宮に帰還す――

「おまえを廃位する。しかるのち、極刑に処す」

花婿である皇帝、司馬雪峰から突きつけられた言葉は、幸せな結婚を夢見ていた劉美凰の心を容赦なく引き裂いた。残虐非道な稀代の悪女と呼ばれる凶后の姪で、その寵愛をほしいままにしていたがゆえに、美凰は婚礼の夜に起きた政変で断罪され、天下万民の怨敵として刑場に引っ立てられた。

そして十年の歳月が流れ、雪峰の崩御後に皇帝となった司馬天凱は、廃妃劉氏――美凰が幽閉されている離宮を訪ねる。都で猛威をふるう鬼病を鎮めるため、彼女の身に宿る奇しき力が必要になったからだ。幼き頃、姉弟のように過ごした二人はふたたび邂逅し、美凰はいまだ怨憎が煮えたつ禁城に舞い戻る。こたびは紅の面紗をかぶった天子の花嫁ではなく、白き喪服をまとった、皇太后として――。



【編集担当からのおすすめ情報】
イラスト／夏目レモン

内容説明

「おまえを廃位する。しかるのち、極刑に処す」花婿である皇帝、雪峰から突きつけられた言葉は、幸せな結婚を夢見ていた美鳳の心を容赦なく引き裂いた。稀代の悪女と呼ばれる凶后の姪で、その寵愛を受けていたがゆえに、美鳳は婚礼の夜に起きた政変で断罪された。そして十年の歳月が流れ―新しく皇帝となった天凱は、廃妃となった美鳳が幽閉されている離宮を訪ねる。都で猛威をふるう鬼病を鎮めるため、彼女の身に宿る奇しき力が必要になったからだ。幼き頃、姉弟のように過ごした二人はふたたび邂逅し、美鳳はいまだ怨憎煮えたつ禁城に舞い戻ることになる…。

著者等紹介

はるおかりの［ハルオカリノ］
熊本県出身。『三千寵愛在一身』で２０１０年度ロマン大賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[あっか]

新刊。後宮シリーズが人気の著者さん、新たなシリーズ開幕！？中華後宮風ではあるけど、後宮が舞台ではなく皇帝・天凱と廃妃・美凰が10年の時を経て邂逅し、都を襲う妖魔由来の鬼病に立ち向かう中華風ファンタジー。面白いです！ただ中華後宮ものを読み慣れていても用語や肩書きがラノベの中では格段に難解なのと、話の流れの勢いが凄くてちょっと置いてかれ気味。笑 美凰の経験や妖魔など結構血腥いけど、2人が紡ぎそうな絆は目が離せなさそう。十二国記・後宮の烏・威風堂々惡女に世界観や悲恋感が何となく似ているので好きな人にはおすすめ♡

2020/08/30

[よっち]

残虐非道な凶后の姪として政変で断罪され、天下万民の怨敵として刑場に引っ立てられた先帝の廃妃・劉美凰。死ねずに幽閉された血染めの廃妃が、十年ぶりに後宮に帰還する中華風ファンタジー。彼女の身に宿る奇しき力を必要とし、皇太后とした現皇帝・天凱。表向きは白き喪服をまとった皇太后として、裏では天凱と一緒に都で猛威をふるう鬼病の原因を突き止めるため、未だ怨憎が煮えたつ禁城に舞い戻った美凰の苦悩がまた壮絶で、二人の愛憎が入り交じる複雑な因縁があまりにも切なくて、そんな二人の行く末がとても気になる注目の新シリーズですね。

2020/07/07

[坂城 弥生]

美凰の抱えてる孤独や苦しみの記憶が辛かった。

2022/09/13

[チロ子]

相当な悪女の姪として、たくさんの罰を受け、幽閉されてる美凰。都で大変なことになっている鬼病を鎮めるためには、美凰の力が必要で美凰に協力を求む皇帝。今でも美凰を憎む人が多い中。解決に向かう。内容は面白かったのだけど、他の方も書いてますがすごく読みづらく、時間もかかり疲れた( ´ㅁ` ;)次巻も出たら読みたいけど同様な感じなのかな･･･？

2020/08/29

[ぐっち]

凶后の姪というだけで廃妃にされ、死ぬような刑を受け続けたヒロイン。残虐非道を尽くしたおばに溺愛されてたとはいえ、16歳の娘がおばのやってることを知らなかったことはそこまでの罪なのかな？「十二…」とか「…の烏」とか人気シリーズが頭をよぎる感じのヒロインと使い魔たちと皇帝。切なくて良いような、何か物足りないような。登場人物が多いし、終わってない気もするので、続編が出たらもう少し読んでみたい気もする。

2020/07/18