小学館文庫
フラダン

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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784094067545
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

震災後の福島で前向きに生きる高校生の青春

「男のフラ? なぜ俺が」。高校2年生の辻本穣は澤田詩織からフラダンス愛好会にスカウトされる。「穣の体が目当て」と言い切る押しが強い詩織に辟易し逃げていたが、帰国子女のイケメン転入生・柚月宙彦の陽気さや、同じクラスの気になる女子・林マヤの存在もあって渋々入会することに。かくして男子4人を加えた個性派ぞろいのフラ愛好会は新たなステージへ。なんと、男女混合フラで「フラガールズ甲子園」での優勝を目指すことに!
東日本大震災から5年後の福島が舞台。メンバーたちはごく普通に高校生活を送っているように見えるが、皆それぞれの思いを内に抱えている。主な活動である慰問にも真剣に取り組み、夏休み直前には、隣町の仮設住宅で催されたフェスティバルに参加。そこで、「フラダンスを通して、みんなを元気にしたい」と張り切るメンバーに突きつけられた現実。そして……。
果たして「フラガールズ甲子園」への出場は叶うのか? フラ男子たちの活躍やいかに!? 震災後の福島に生きる高校生たちの、涙あり笑いありの青春物語。全国感想文コンクール課題図書、JBBY賞など、数多くの賞に選ばれたベストセラー小説、待望の文庫化!



【編集担当からのおすすめ情報】
本書のテーマの一つは「笑い」です。作中には随所に「笑い」が盛り込まれています。震災により心に傷を抱えていたり、時折閉塞感に押しつぶされそうになったりしてはいても、登場人物たちは青春真っ只中に生きる高校生たち。クスッと笑いながら、そして彼らが乗り越えていかなければいけない厳しい現実にも思いを馳せながら、読んでいただければと思います。単なる青春小説では終わらない奥深さが、大人の心にも刺さります。
巻末解説は南海キャンディーズのしずちゃんこと山崎静代さん!!

内容説明

「男のフラ?なんで俺が!」工業高校二年の辻本穣はフラダンス愛好会に強引に勧誘され、渋々入会。かくして男子四人を加えた個性派ぞろいの愛好会は、フラガールズ甲子園での優勝を目指すことに!東日本大震災から五年後の福島を舞台に描く、高校生たちの涙あり笑いありの青春物語。「フラダンスを通して、みんなを元気に」と張り切るメンバーに突きつけられる現実とは?そのとき穣は…。青少年読書感想文全国コンクールの課題図書、JBBY賞(文学作品部門)受賞のベストセラー小説、待望の文庫化!

著者等紹介

古内一絵[フルウチカズエ]
1966年東京生まれ。『銀色のマーメイド』で第五回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞し、2011年デビュー。17年『フラダン』が青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に選出。JBBY賞(文学作品部門)を受賞。福島県課題図書にも選出(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

papako

79
男子高校生が強引に誘われてフラダンスを始める。青春ものなんだけど、舞台が福島。地震から5年。まだまだ5年。そこには高校生だからこその震災の爪痕があった。想像もしていなかった。やはり遠い国の出来事だと思ってしまっているんだろうな。簡単にわかるとは言えないし、本当に実感できるわけではないだろうけれど、こういったお話を読んで思いをめぐらせたいです。読めてよかった。2021/07/15

ケロリーヌ@ベルばら同盟

63
「一体、なにが目当てなんだよ」「そんなの、体が目当てに決まってるっしょ!」高校二年生の春、帰宅部の穣は、工業高校に於いては非常に希少な女子(しかも美人!!)から執拗に迫られる。それはフラダンス愛好会への誘い。転校生の超美形男子も加わり、天下無敵の二人組に絡め取られ気付けば、汗だくで踊っている。慰問先のお年寄りの笑顔と拍手、メンバー達の思いに心打たれ、穣は、自身のくすぶる気持ちを脱し、新しい視野を拓いて行く。舞台は震災5年後の福島。"復興"の下、様々な立場の人達の思いを背景に、笑って泣ける、極上の青春物語。2021/09/25

mayu

59
東日本大震災後の福島。工業高校の数少ない女子が、男子を誘ってフラガール甲子園を目指す。相手の抱えている事情がわからないから踏み込めない。それ故のすれ違い。復興という言葉だけでは片付けられない被災者の気持ち。原発事故を起こした側の家族の気持ち。そんな中で何ができるのか。善意が独りよがりになっていないか。楽しい青春ばかりではなく考えさせられる内容だった。最後のフラガール甲子園、仲間っていいなと素直に思えた。社会人になってからフラを始めたけど、仲間と踊るのはやっぱり純粋に楽しい。2020/08/08

くぅ

45
一気読み。実は二度ほど図書館から単行本を借りてくるも後回しの上読まなかった。書店で文庫化されたのを発見し、借りたらまた読まないかな?と思い切って購入。もっと早く読めばよかった。あの震災後も毎年各所で災害が起きている。毎度毎度心を痛めるが、それもまた勝手なような気もした。福島では今尚悲しみの中にいる人、立ち上がろうと食いしばっている人がいる。そんな人たちに何が出来るだろうか。それは本当に望まれることなのだろうか。青春小説として軽やかに楽しみつつ、とても考えさせられた。"復興"という言葉のなんと重いことか。2020/07/11

タルシル📖ヨムノスキー

28
あの震災から5年。福島のある工業高校に通う辻本穣が、フラダンス愛好会に無理やり引っ張り込まれたところから始まる物語。簡単に言うと高校生男子がフラと出会い、文部大臣杯争奪全国高等学校フラ・タヒチアン競技大会(通称フラガールズ甲子園)での優勝を目指すストーリーなのだが、読んでみるとそう簡単な話ではない。震災からもう5年、いやまだ5年。直接被害を受けた人と受けなかった人。東電の職員とその家族。それぞれ想いは様々で複雑で、そう簡単に前向きになれるものでもない。書影はポップだか中身は意外にヘビー。一読の価値あり! 2020/10/11

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