出版社内容情報
さつきと万葉堂の将来は?シリーズ最終巻!
万葉堂に、駒三が帰ってきた。盗賊団「蛇の目」の大捕物でも、元締めの巳之助と駒三はそれぞれ逃亡していた。平野屋での盗難は蛇の目の仕業で、その中にご禁制の本があって、それを巡って田沼意次と反対勢力との抗争があったのだ。
およねからは新作の黄表紙を万葉堂で出したいという嬉しい申し出があった。しかし、およねは体調を崩してしまい、心配したおよねの母お千が、さつきの元にやってくる。およねに、話題になっている人魚の肉を食べさせたいので調べてほしいと言うのだ。捜しまわって、人魚の肉を食べた老女に会えると出掛けていくと、そこにいたのは白河藩士の栗原靱負だった。老女には会えず、栗橋から本に残された暗号めいた書き込みを見せられる。以前、田沼意次に見せられた本にも同様の書き込みがあった。しっかりと見たものは忘れないさつきの記憶力と喜重郎による解読で、陰謀への警告が明らかになる。
さつきは、平野屋と自分との真の関係も喜重郎から明らかにされる。
およねの体調は戻らず、喜重郎を慕うおよねを慮った両親は思い切った話を持ちかけてくる!
さつき、喜重郎とおよね、万葉堂の将来は!感動のシリーズ最終巻!
内容説明
さつきたちの前から突然姿を消した駒三が一年ぶりに万葉堂に帰ってきた。駒三は自分がかつて「蛇の目」の一味であったこと、また、蛇の目が平野屋から盗み出したある重大な書物についてさつきたちに話をする。ちょうどその頃、その肉が万病に効くという「人魚」の噂が江戸に広まる。体調を崩したおよねの身を案じる両親は喜重郎たちにその探索を依頼するのだが―。書物に記された暗号を読み解くことで、自分の人生を翻弄したある重大な陰謀を明らかにしたさつきは、己れの信じる道を読売で貫こうと決意する。そして物語は感動の終幕を迎える!
著者等紹介
篠綾子[シノアヤコ]
埼玉県生まれ。東京学芸大学卒。『春の夜の夢のごとく―新平家公達草紙』でデビュー。著書に、『青山に在り』(第一回日本歴史時代作家協会賞作品賞)、シリーズ物に「更紗屋おりん雛形帖」(2017年第六回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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真理そら
kagetrasama-aoi(葵・橘)
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いえのぶ