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小学館文庫
噺のまくら

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  • サイズ 文庫判/ページ数 268p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094066197
  • NDC分類 913.7
  • Cコード C0193

出版社内容情報

喋りのヒントが満載。大名人の「まくら」集

昭和の大名人、六代目三遊亭圓生の数々の名高座から「まくら」65篇を選りすぐった価値ある一冊。圓生落語同様、笑いの中にも品格を感じさせる、粋な話芸の世界が存分に楽しめる。
本題の噺への導入になっているものもあれば、噺を理解するための解説や伏線の役割を果たすもの、オチまでついてそれだけで一つの作品になっているものも。落語の舞台である江戸時代から、圓生が生きた明治、大正、昭和の時代までの文化、歴史、風俗、しきたりなどが、生き生きとした洒脱な江戸言葉で語られる。
下々の生活実情に興味を抱く無邪気なお偉方たちのあれこれ「大名の飯炊き」、昔の葬式の風習を笑いも含めて伝える「とむらいの作法」、チップによる遣手おばさんの対応差「吉原の祝儀」などなど。色っぽい噺も出てくるが、川柳、狂歌、都々逸などもふんだんに盛り込まれ、落語の起源や講談、音曲、義太夫の成り立ち、物事の由来などをさらりと語る芸当に、常々勉強が大事だと言い続けた圓生の教養の深さ、知識の豊富さが窺い知れる。
「へぇ~」となったり、「クスッ」と笑えたり。そのあとに控える噺の内容を知っていれば尚深く楽しめるし、「まくら」だけでも十分に楽しめる。これぞ芸術、これこそ芸。面白くて、ためになる。しゃべりのヒントも満載。稀代の名手による、一冊丸々読む「まくら」。解説は、さだまさしさん。落語への愛あふれる解説文も必読です。


【編集担当からのおすすめ情報】
明治、大正、昭和の時代を生きた圓生さん。本書には、江戸の大名や遊女、幇間などの落語の常連だけでなく、お釈迦様、秦の始皇帝、菅原道真、さらには昭和のサラリーマンまでもが登場します。自身の見聞やその当時の時事ネタなども交えた軽妙な語り口が文字からも十分に伝わってきて、まるで寄席にいるかのような臨場感も。圓生さんを知らない世代にもぜひ読んでいただきたい名書です。解説は、さだまさしさん。さださんの落語愛、圓生愛あふれる解説も読み応えたっぷりです。

内容説明

六代目三遊亭圓生は、落語の本題の前に喋る短い話「まくら」の名手としても知られた。遺された名高座から「まくら」六十五篇を選りすぐり。笑いの中にも品格を感じさせる粋な話芸の世界が楽しめる。本題の噺への導入になっているものもあれば、噺を理解するための解説や伏線の役割を果たすものも。江戸時代から明治、大正、昭和までの文化、歴史、風俗、しきたりなどが洒脱な江戸言葉で語られる。思わず「へぇ~」となったり、「クスッ」と笑えたり。稀代の名手による、面白くてためになる、一冊丸々読む「まくら」。さだまさし氏による落語愛、圓生愛にあふれる解説付き。

目次

祭り自慢
花魁異名
夢知らせ
親父の小言
先生と師匠
床屋の障子
十年奉公
大名の飯炊き
酒合戦
江戸の名物〔ほか〕

著者等紹介

三遊亭圓生[サンユウテイエンショウ]
1900(明治33)年大阪府生まれ。幼少期から子供義太夫として寄席に出演。09年に落語家に転向し、20年、十九歳で真打に昇進。継父の五代目圓生逝去後の41年、六代目圓生を襲名する。60年に芸術祭文部大臣賞、72年には芸術祭大賞を受賞。人情噺、滑稽噺などが得意。代表作に『寄席育ち』など。79年、七十九歳の誕生日に逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まめ@暫くイン率落ちます

41
いつのまにかポンポンっとリズムよく読んでいる事に自分でも驚いた。文字が生きてる、文字がテンポにのっている。これはこの本に限った事じゃないが落語の本を読むと今は日本語の深さがなくなりつつあるなぁとつくづく思う。ふふっというひねった笑いがとまらなかった。2019/04/19

梅ちゃん

28
2019.04.30 何かと言うと平成最後の〇〇という言葉を、よく聞くこの頃。 へそ曲がりの私はそれを聞くとちょっとうっとうしく思ってました。でも、やっぱり私も使います。平成最後の本はこれです。 読んでて落語を聞いてるような感じでとても面白かったです。一つ覚えてやってみたくなるくらいでした。でも積読本がたまってるのでゆっくりもしてられません。おあとがよろしいようで。2019/04/30

niisun

14
三遊亭圓生の高座での口演を書き起こしたものということで、実際に師匠が噺す銘調子が聴こえてくるようでした。落語に詳しくないので、「この落語の演目にこのまくらかぁ~」というような玄人な楽しみ方は出来ませんでしたが、明治生まれの師匠の博覧強記ぶりが発揮されていて、現代人が忘れ去ってしまっている風俗や習慣などなど、とにかく色々、勉強になりました。しかも、オチまであるオマケ付で、楽しめました。それにして、万葉集から川柳、浄瑠璃から都々逸、天皇・将軍から花魁・幇間まで、はなしの幅が広いですね~。2019/03/14

Makoto Yamamoto

9
三遊亭圓生の高座での「まくら」を書き起こしたものらしさが伝わってくる。 リズムが良く、笑いをとったり、うんちくを語ったりして本題の落語に入る様子が目に浮かび、聞こえてくるようだった。  まくらの後に演目が書かれているので、各々のまくらの意味がさらによく伝わってくる。 これだけ幅広くまくらを語れる圓生は素晴らしい。 2019/04/19

きのきの

4
借物。落語のまくら、とか言うのを集めた本。本編に入る前のアイスブレイク、と言う事で雑学の宝庫。最初の取っ掛かりだから、いかに客を引き込むか、が、ポイントなんだろうな。2019/05/04

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