小学館文庫<br> 仕掛け絵本の少女

電子版価格
¥477
  • 電子版あり

小学館文庫
仕掛け絵本の少女

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 316p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094065657
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

絵本から飛び出した少女は錬金術師の末裔!

女子中学生の小寺音々は、一学期の終わりの日曜日、近所の神社で開かれていたフリーマーケットで、うっかりお目当ての本と間違えて、一冊の古い絵本を買ってしまった。タイトルは『仕掛け絵本の少女カイ』。ひらくとレトロな洋館が飛び出す、まさに『仕掛け絵本』なのだった。しかもこの本、古書店に売り払っても学校の本棚に置いて帰っても、必ず音々の前に戻ってきてしまう怪奇ストーカー本で、ついには勝手にページがめくれて、中から黒いワンピースの三つ編み少女が飛び出してきた。何を隠そうこの少女こそ、錬金術師の末裔を名乗るカイだった。
独特な理論で現実世界をひっかきまわし、つねに台風の目になるマイペース魔女っ子のカイ。だが、カイの絵本の中はさらにカオスで、伊達政宗などの有名な武将や歴史上の人物たちが時系列関係なしに闊歩している。不思議
だらけのカイと、ついでに、大人の事情で親戚中をたらい回しにされているイトコのタカユキとともに、ネネはご町内の事件や家族トラブルの解決に乗り出すことに……。
はたして多感な女子中学生は、摩訶不思議なひと夏の大冒険で「今よりもうちょっと幸せ」になれるのか!?

堀川 アサコ[ホリカワ アサコ]
著・文・その他

内容説明

中学生の小寺音々は、神社のフリーマーケットでお目当ての本と間違えて、一冊の古い仕掛け絵本を買ってしまう。ところがこの本、古書店に売り払っても学校の本棚に置いて帰っても、必ず音々のもとに戻ってくる怪奇ストーカー本で、ついには勝手にページがめくれ、中から錬金術師の末えいを名乗る黒ワンピース姿の少女カイが現れた。現実世界と絵本の世界のはざまで、マイペースな魔女っ子カイに振り回される音々と従弟のタカユキ。果たして摩訶不思議な事件に巻き込まれた多感な中学生は、ひと夏の大冒険で「今よりもうちょっと幸せ」になれるのか?

著者等紹介

堀川アサコ[ホリカワアサコ]
青森県生まれ。2002年、『芳一―鎮西呪方絵巻』が第十五回小説すばる新人賞の最終候補に。2006年、『闇鏡』で第十八回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

つばめ

57
タイトルと表紙に惹かれて買った本。ほんわかわくわく冒険かと思いきや、児童文学並みにぶっ飛んでた!!どこへ追いやっても戻ってくる不思議な本、仕掛け絵本から出てくるという少女、絵本の中での冒険と現実でのあれやそれ。何という忙しい中学生!400年前の敵と戦えと言われても非力な中学生なのにあーもう!!というエネルギッシュでスピード感のある物語で、ライトな語り口だったのでこちらも絵本とか見ているような感じでした。大人になったらあれは夢だったのかしらと思ってしまいそうだけど、主人公には忘れずにいて欲しい。2021/02/02

ぽろん

45
仕掛け絵本の中から少女が出て来て、もうやりたい放題⁈何とも奇想天外な物語で、サクッと読了。中学生向けかな。2018/11/18

yamatoshiuruhashi

44
中学2年生の主人公の女の子が同い年の従弟と「仕掛け絵本の少女」カイと共に支倉常長の時代と現代を駆け巡る。私の読メの本棚にはない冒険活劇の類に仕上がっている。本の中に入りたいと思ったことは読書好きの子どもなら必ずあったことだろう。そんなところが発想かと思うが、老人になっても本の中に出入りできるというお話にはつい惹かれてしまう。作中出てくる「飛行猿」という敵役には、レイ・ハリーハウゼンの映画を連想させられ、太平洋、大西洋を横断した支倉常長の冒険を考え、本書とは関係ないところで自分としては満足。2021/09/25

寂しがり屋の狼さん

36
仕掛け絵本から現れた女の子と中学生の摩訶不思議な冒険活劇?表紙絵が好きな感じなので期待したのですが…(*^.^*)2020/04/23

よっち

36
神社のフリーマーケットで、うっかり間違えて一冊の古い絵本を買ってしまった女子中学生の小寺音々。そのしかけ絵本から飛び出した錬金術師の末裔を名乗るカイたちと繰り広げるひと夏の物語。手放しても音々の元に戻ってきてしまうしかけ絵本から飛び出したカイと、大人の事情で音々の家に身を寄せるイトコのタカユキの三人で身の回りの事件を解決したり、絵本の中の世界でご先祖様も絡んだ慶長遣欧使節団を巡る事件を解決したりな展開でしたが、いろいろあり過ぎてやや散漫になってしまった感もあって、もう少しメリハリがあるとよかったですかね。2018/11/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13123241
  • ご注意事項

最近チェックした商品