小学館文庫<br> 横濱王

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小学館文庫
横濱王

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094065572
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

今の日本に、こんなリーダーがほしかった!

昭和13年、青年実業家の瀬田修司は横濱に降り立った。関東大震災から復興した横濱は、ジャズが流れモガ・モボが闊歩する華やかな文化あふれる国際都市。折しも日中戦争が始まり、軍需景気にあやかりたい瀬田は、横濱一の大富豪である原三渓からの出資を得ようと、三渓について調べ始める。
実業家としての三渓は、富岡製糸場のオーナーであり「生糸王」の異名を持っていた。関東大震災では、復興の先頭に立ち私財をなげうって被災者の救済にあたった。また、稀代の数寄者として名を馳せ、茶の湯に通じ、「西の桂離宮、東の三渓園」と言われる名園を築いた文化人。前田青邨や小林古径など、日本画家の育成を支援……と、いくら調べても交渉材料となるような醜聞は見つからず、瀬田は苛立つ。
やがて「電力王」として知られる実業家、松永安左ヱ門に会った瀬田は、松永の仲介で三渓に会うことが叶う。
三渓園の茶室を訪れた瀬田は、そこで原三渓と話を交わしたことで、少しずつ考えを変えていく。
実は少年時代、瀬田には三渓にまつわる忘れ得ぬ記憶があった……。



永井 紗耶子[ナガイ サヤコ]
著・文・その他

内容説明

昭和十三年。青年実業家の瀬田修司は、横濱一の大富豪から出資を得ようと原三溪について調べ始める。三溪は富岡製糸場のオーナーで、世界最高ランクの生糸を生産していた。関東大震災では横濱復興の先頭に立ち、私財を抛って被災者の救済にあたった。茶の湯に通じ、三溪園を作り市民に無料解放。日本画の新進画家を育成…と、身辺を嗅ぎ回っても醜聞は見つからず、瀬田は苛立つ。やがて、三溪と話を交わす機会を得た瀬田は少しずつ考えを変えていく。少年時代の瀬田には、三溪との忘れ得ぬ出来事があった。現代にも求められるリーダー像を描いた長編小説。

著者等紹介

永井紗耶子[ナガイサヤコ]
横浜生まれ。慶應義塾大学文学部卒。新聞記者を経て、フリーランスのライターとして、雑誌、新聞の記事を執筆。2010年、第十一回小学館文庫小説賞を受賞し、『恋の手本となりにけり』でデビュー(文庫化に際し、『部屋住み遠山金四郎 絡繰り心中』と改題)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三代目 びあだいまおう

246
関東大震災!明治大正と発展を遂げた日本に莫大な衝撃と被害をもたらした!悲観と絶望渦巻く中、復興を信じ私財を投じて尽くす実在の人物、原三渓を描いた作品。単なる偉人伝ではなく、苦難の末、彼に出資を得んとする若き実業家瀬田の主観でパズられる物語。期待した偉人の苦悩や葛藤は表れない。『己の王となりなさい』『貴方の境遇ではなく、貴方の心持ちが大事』『人と比べ続ける限り、満たされる事など永遠にありはしません』前半客観的過ぎて辟易していた物語が後半俄然、魂をもたらす!人間味という言葉、まさに味のある生き方を堪能‼️🙇2020/01/14

タツ フカガワ

55
太平洋戦争へ向かい始めた昭和13年、実業家を名乗る28歳の瀬田は、“横濱王”と呼ばれる大富商原三渓の商売敵や贔屓の芸妓、原家の元女中、日本画家の前田青邨らから三渓の人となりを聞いてまわる。そこから彼の醜聞や弱みを見つけ、それをネタに自分の事業に出資させようという魂胆だったが、出てくるのは高潔で優しく、芸術にも造詣の深い人柄だった。『木挽町のあだ討ち』のような手法で描く原三渓の評伝は、狂言回しの瀬田をはじめ登場人物の各個性も鮮やかで、最初の1ページ目から最後まで楽しい読書でした。2024/05/13

名駿司

19
★★★★★ 実は三渓園は徒歩圏内なのだが、原三渓については芸術の庇護者という以外ほとんど知識がなかったので紐解いた。いわゆる人物伝ではなく、怪しげな自称実業家が三渓について調べていく筋立てでとても読み易い。時代は関東大震災~第二次終戦直後まで。三渓以上に横浜をとてもよく表している。三渓については誰が語ってもまるで聖人君子。本当かと疑問に感じながら読み進める。だが極めた人というのは、やはり高い位置から俯瞰しているのだろう。ただし戦後、三渓園が接収されなかった点にまだ秘密が残っているような気がする。2020/02/29

みかん山のみかん

10
一体いつの時代の出来事かと迷いながら読んだ。時々、人力車などという 単語が出て来るのみで大東亜戦争の戦前、戦後の横浜の時代の風が感じられない。 ストーリーとしては興味深く読み手を惹き付けるのだが、原三渓という人物も時代背景も奥行きというか、立体感がない。 特に原三渓がまるでどこかの宗教の教祖様に感じられてもどかしい。 2022/07/21

ぷらった

8
この作家さんは初めてです。山本周五郎賞・直木三十五賞の同時受賞という帯に惹かれて手に取りました。横浜の実業家、原三溪の人物伝あるいは歴史ものと言ってよいのだと思う。関東大震災の震源地は横濱でしたか(後書きから)! 重厚な内容でありながら読み進めのハードルが低く,他の作品も読んでみようと思います。2023/12/31

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