出版社内容情報
高級住宅街のおばけ屋敷の住人になりました
大学生の遠城寺廉は、教授の紹介で東京・田園調布の一軒家に下宿することになった。ところが下宿先の宝来家は周囲からも「おばけ屋敷」と呼ばれる怪しい家で、家主の碧は、それに輪をかけて謎めいた人物だった……。
篠原 まこと[シノハラ マコト]
著・文・その他
すがはら 竜[スガハラ リュウ]
イラスト
内容説明
家庭の事情で住むところに困っていた大学生の僕・遠城寺廉は、尊敬する教授の紹介で田園調布に下宿することになった。ここは東京のはじっこにある、都会のような田舎のような、ちょっと不思議な町だ。下宿先は、ご近所から「おばけ屋敷」と呼ばれるレトロな豪邸で、大家の宝来碧さんは正体不明の美人だった。家事をしない宝来さんの代わりに料理や掃除を担当し、家賃は食費二万円のみ。破格の条件につられて住み始めたが、宝来さんの日常は謎に包まれたまま。そんなある夜、僕は宝来さんが電話で「死体の件は、問題ない」と話しているのを盗み聞いてしまい!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
椿櫂
4
良くも悪くも新人さんらしい作品でした。キャラは魅力的でした。おばけ屋敷といいながら、ちょっとおばけ度が足りないのが残念です!2018/07/05
わぴねむ
2
まだほんのさわり、ってかんじだったけど、続編は出るのかな?料理上手な男の子はいいね2020/01/23
夜盗エメラルド
2
漫画っぽいイメージが湧きやすい、ホラーのふりしたコメディ路線。最初のエピソードで謎を遺した後、挿話で種明かししてるのが笑える。 続きそうで続かない所がちょっと物足りない。続編があるなら、毎回都市伝説一つずつ取り上げて(ついでにブチ壊して)いく連作にしても面白いかもしれない。 読んでる最中にとある読書家さんの「はやくBがLにな~れ」というパワーワードが頭をよぎって色々あかんかった。宝来さんは中性的な顔立ちで声も中性的な美人。ということで、以前にお仕事お願いした某ボイスコさんの声がすごく似合いそうだと思った。2018/11/17
Hisashi Tokunaga
0
「大田文学っどう」;参考文献に頼った感がありありの描写がてんこ盛り。いくつかの描写は実地に点検が必要かも?駅前のスーパーってそんなに高級?オリジナリティが薄弱な作品だけど、丸子橋周辺をローレライに見立てた創作は御立派。田園調布のお屋敷はこれでも現代ではおばけ屋敷なんだ。田園調布三、四丁目 丸子橋 調布取水堰 亀甲山古墳 多摩川駅 六郷用水 浅間神社2019/09/11