出版社内容情報
内藤 了［ナイトウ リョウ］
著・文・その他
内容説明
ある会社員が謎の飛び降り自殺をした事件。ネットのオカルト板で、彼と同じ“悪夢”を見る人がいるという噂が広まる。森を逃げ回り、得体の知れない怪物に襲われる―私立未来世紀大学夢科学研究所。夢の研究をするフロイト教授とヲタ森、助手のあかねが調査を始めるが、同じ悪夢に悩まされているという音羽楓花は、夢の再現映像を見ると行方不明になってしまう。「マッド・モラン」―フロイトがそう名付けた夢の中の怪物。それを見る者は次々に謎の死を遂げて…。夢を手がかりに怪事件に挑むミステリー始動！フロイトたちは人を殺す悪夢の謎に迫れるか。
著者等紹介
内藤了［ナイトウリョウ］
長野市出身。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。２０１４年に『ＯＮ』で日本ホラー小説大賞読者賞を受賞しデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
utinopoti27
163
夢の中に棲み、人を襲うという怪物・マッドモラン。その姿を見た者は次々と謎の怪死を遂げて・・。本シリーズは、夢の研究をするフロイト教授とスタッフたちが、夢にまつわる怪事件に挑むという筋立てだ。独特のキャラ造形と軽快なセリフのキャッチボールがウリの内藤作品。本作でも大胆な天然ヒロインあかねをはじめ、コミュ障のPCオタク・ヲタ森など、その魅力が存分に詰め込まれている。ただ、本来主役と思われるフロイト教授の存在感が薄いのと、他シリーズとの差別化がまだはっきり見えていないのは気になるところ。今後の展開に注目したい。2020/12/25
麦ちゃんの下僕
138
オーディオブック。未来世紀大学４年の城崎あかね（ペコ）は、ふとしたことから夢科学研究所の手伝いをすることに。夢を可視化する研究に取り組む所長の風路亥斗教授（フロイト）＆CGクリエイターの森本太志（ヲタ森）と共に、“人を殺す悪夢”の謎に挑む…という物語。未来世紀大学は、どうやら早稲田大学所沢キャンパスがモデルのようですが…ペコの知力はとても早大生とは思えません(苦笑) とはいえキャラ的には３人のバランスが取れていて面白かったです。“マッドモラン”の正体は予想通りでしたが…事件の真相には切なくなりました(泣)2023/05/24
たっくん
134
埼玉県所沢市、市立未来世紀大学。教授の幽霊が出るという「幽霊森」にある「夢科学研究所」。夢の研究者風路亥斗教授、修士課程を学ぶ特殊映像クリエーター森本太志そして卒業単位が欲しくて研究を手伝う人文学部四年生城崎あかね・・自宅マンションから飛び降り自殺した栃木の会社員は、繰り返し同じ夢の悩まされていたという。調査を行う教授らのもとに同じ夢に悩む女性が訪れる、悪夢の再現映像を見せた直後行方不明になった楓花。調査を行うと「マッド・モラン」見たものが次々に謎の死を遂げていた。フロイトは「人を殺す夢」の謎を追う・・。2022/04/01
のいじぃ
110
読了。Kindle Unlimitedにて。夢から口承、そして罪と救済へ繋がる物語。ラノベと侮ることなかれ、目に見えないものへの恐怖心を上手く誘導、そして辿り着く重い現実、久々に思考を巡らせ心躍る一冊でした。登場人物たちの言動も著者が上手く抑え、キャラ寄りにならず読みやすかったです。もちろん、気になる点はいくつかありますし詰め込みすぎだと感じることもありましたがそれ込みで面白かった。良い時間をありがとうございました。個人的な余談、作品を読み始めた頃に書店で「山怪」の文庫を手に取っていた不思議。呼ばれたか。2019/12/06
あっちゃん
93
さて、今回のシリーズは夢！夢の研究をしている大学の研究所に単位が足りない女子大生がやって来る！正直、この主人公パッとしないけど、この作家さんのシリーズの主人公達はシリーズを追うごとに味が出て来るタイプなので期待大で（笑）同じ悪夢を見る人達が謎の連続死していた！と出だしも気になり一気に読了(￣▽￣)2022/09/12
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