小学館文庫<br> ロンドン・デイズ

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小学館文庫
ロンドン・デイズ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 400p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094064902
  • NDC分類 770.4
  • Cコード C0193

出版社内容情報

演劇人生の核となった、泣き笑い留学日記

イギリスでの俳優教育の何百年にもわたる蓄積をもらってこようと、ロンドンのギルドホール音楽・演劇学校に留学することにした鴻上尚史氏。英語で行われる授業に備えてみっちり勉強し、準備は万全――のはずだった。が……、そこは、想像をはるかに超える“英語の戦場”だった!
日本ではすでに名の知れた演出家にして作家である著者が一念発起、39歳で挑んだ1年間のロンドン留学。聞き取れない英語に苦戦しながら、イギリスはじめ世界各国から集まった20歳前後の俳優志望者たちとともに、ぴちぴち黒タイツを身につけ、学校生活に邁進していく。真剣に“鬼ごっこ”をし、歌い、踊る。週末ごとに動物園に行き、そこで観察してきた動物の真似を大真面目に披露する。さらには布になったり、火になったり、新聞紙と一体になったり――。たまに演出家としての視点が顔を出すものも、あくまでも生徒に徹し、悩み、考え、イギリス流ワークショップに取り組んでいく著者の、素直で涙ぐましい姿が、独特のユーモラスな文体で綴られる。一方で、時折浮き彫りになるイギリスの階級制度や差別意識。そして、著者が思う、俳優という職業の厳しさと残酷さ、素敵さ。その後も演出家として日本の演劇界をリードする著者の心の原点となった泣き笑い奮闘記。若いクラスメイトたちとともに汗を流した、愛しい日々の記録である。
文庫化にあたり、装画も担当した、ラーメンズ・片桐仁との特別対談も収録。

【編集担当からのおすすめ情報】
大真面目に授業や課題に取り組む著者をはじめ、先生やクラスメイトなど、登場する人物たちがじつに魅力的。大事件が発生したり、ドラマチックな展開があったりするわけではないのですが、つねに観客(読者)を意識し、楽しませ(読ませ)ようとする鴻上尚史さんの筆力は、さすがの一言。本書を読み終えたときには、まるで一本の上質な舞台を観終えたような感覚になるはず。もちろん、アンコールの拍手が鳴りやまないこと必至です。
巻末には個性派俳優としても、芸人としても大活躍の片桐仁氏との本音対談も。お楽しみに。また、文庫の装画も片桐仁氏が手がけました!!

鴻上尚史[コウカミショウジ]
著・文・その他

内容説明

イギリスでの俳優教育の基本、技術を学ぶためのロンドンの演劇学校に留学した三十九歳の鴻上氏。準備は万全、のはずだったが、そこは想像を超える“英語の戦場”だった!日本では名の知れた演出家で作家の著者が、英語の聞き取りに苦戦しながら、ぴちぴち黒タイツを身につけ鬼ごっこをしたり動物の真似をしたり。時折演出家の視点が覗くも生徒に徹し、イギリス流ワークショップに取り組む姿がユーモラスな文体で綴られる。俳優志望者だけでなくすべての人の人生に有益な、泣き笑い奮闘記。文庫化にあたり、装画を担当した役者で芸人の片桐仁氏との特別対談も収録。

目次

1章 そんなわけでロンドンに来た
2章 ショウと呼んで下さい(入学1週目)
3章 マッサージキング(2週目~4週目)
4章 気分はミアキャット(5週目~1学期修了)
5章 アイム・フリー!(二学期)
6章 いよいよ「シェイクスピア」である(三学期)
巻末スペシャル対談 片桐仁×鴻上尚史

著者等紹介

鴻上尚史[コウカミショウジ]
1958年愛媛県生まれ。早稲田大学法学部卒業。作家、演出家。81年劇団「第三舞台」結成。現在は「KOKAMI@network」「虚構の劇団」を中心に活動する。読売文学賞戯曲・シナリオ賞(『グローブ・ジャングル』)、岸田國士戯曲賞(『スナフキンの手紙』)ほか受賞。映画監督、小説家、エッセイストなどとしても活躍する。日本劇作家協会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ごへいもち

23
今の私には合っていたみたいで楽しく読んだ。英語力ないのに中年期だったのによく頑張りましたよね。話が見えないのに同席しなくてはならない状況にも共感2018/05/07

紫羊

13
鴻上尚史さんの英国留学記です。留学先は音楽演劇学校。シェイクスピアの国の演劇教育、最後まで鴻上尚史さんを悩ませた高い言葉の壁、英語を母語とする生徒をも悩ませる微妙な言葉の壁など、興味深い内容に引き込まれた。2021/06/18

hal

8
演出家の鴻上さんが、ロンドンの演劇の学校に1年間留学した時の話。「英語が聞き取れない。」イギリスでは階級や出身地ごとに発音がまるで違っていて、標準的な英語(RP)を話す人は1割もいないので。このあたり、イギリス映画を観てると切実に感じる時があるので、なるほどでした。授業などで、「質問は?」と聞かれたら、感想を言って良い。「発言の内容でなく、とにかく発言をすることが大切」というところは、わかってはいても、やはり難しいですね。2018/09/09

西澤 隆

8
どんな仕事にも技法はあり、技法の習得のための手段の蓄積は文化の一部になる。自分自身が高いスキルで仕事をしているとしても自分が「たまたま」その技術を取得できたのであればあまり意味がない。だからきちんと技術を次に伝える技法を歴史的蓄積のあるところへ学びに行こう。そんなある意味三蔵法師のようなコーカミさんのロンドンでの一年間の日記は「教えられることの内容は理解できる素地は十分にあるのに媒介としての『英語』がわからない」という苦しみがどんどん伝わってきて楽しくもシンドイ一冊。まさに脳味噌から汗をかく感じなのです。2018/02/12

法水

7
鴻上尚史さんが1年間ロンドンの演劇学校に通った日々を綴った留学記。18年前の書籍が文庫化されたのも『不死身の特攻兵』のおかげかな(笑)。実際に留学したのは20年前の話だけど、今読んでも充分に面白いのは鴻上さんの観察眼の賜物であろう。とりわけレイモンドはいいキャラ。また、40歳を前にして新たな環境に飛び込んだ鴻上さんの姿は色々な意味で刺激になった。2018/06/17

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