小学館文庫<br> 猫のほそ道―ノラ猫俳句旅

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小学館文庫
猫のほそ道―ノラ猫俳句旅

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  • サイズ 文庫判/ページ数 219p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094064407
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

ノラは子猫を探し「奥のほそ道」の旅に出た

《我が家の老猫ノラはある日コツゼンと姿を消しました。ノラは、芭蕉さんの「奥のほそ道」の旅に出たのだと思うのです。消えてしまったノラの念力をいただいてこの話ができました。》東京から松島へ、そして平泉へ、ノラの旅はつづく。登場する猫たち――ボイシー、トーちゃん、ニャー水、ネコ尼、ネコ丸……いずれも個性豊かで、みな俳句を詠む。句会はもちろん、連句(五七五の句のあとに七七の脇をつける)もあるし、句合せ(持ちよった句の勝ち負けを決める)もある。全篇に猫たちが詠んだ句があふれ、人気猫イラストレーター・浅生ハルミンの絵60点余(カラーも10点)をちりばめた傑作猫物語。文庫化に際して全篇にわたり加筆訂正した完全版、待望の刊行。全14章、見出しは全て俳句。
猫たちの句の一部をご紹介:片すみに猫がかたまる走梅雨/老猫の小さな足に西日さす/みちのくの涼しさつげよ猫の旅/水を飲む猫の小舌に秋の風/渋柿の花散る里に帰りゆく
そして連句――
スーパーの煮干しの固き余寒かな ノラ
貧しき家にけふもいついて トーちゃん

内容説明

ノラは行方不明の子猫を探して芭蕉さんの「奥のほそ道」の旅に出た―俳句を詠みながら、東京から松島へ、そして平泉へ。登場する個性豊かな猫たち(ボイシー、トーちゃん、ニャー水、ネコ尼、ネコ丸)はみな俳句をたしなむ。芭蕉研究で注目を浴びる著者が猫の視点で描いた前代未聞の猫物語。人気の猫イラストレーター浅生ハルミンの絵も多数(カラーも五点)収録。

著者等紹介

嵐山光三郎[アラシヤマコウザブロウ]
1942年東京生まれ。著書に『素人庖丁記』(講談社エッセイ賞)、『芭蕉の誘惑』(JTB紀行文学大賞)、『悪党芭蕉』(泉鏡花文学賞/読売文学賞)などがある

浅生ハルミン[アサオハルミン]
1966年三重県生まれ。イラストレーター・エッセイスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mocha

98
離れ離れになった子猫達を探して旅するノラ。行く先々で出会う猫たちと俳句を詠む。「猫の気ままな日常」的なお話が、後半はにゃむにゃむとファンタジックストーリーになっていく不思議。堕落した猫は人間になることがあるらしい。もしかしたら私も何世代か前には猫だったかも。精進して俳句を捻ったらいずれ猫にもどれるだろうか。作中のアラシさん(作者本人)がとてもチャーミング。2017/12/09

29
ジャケ読み♪さっき読み終わった作品の余韻を消したくて(>_<)イラストがホッコリとイイ感じです。ネコは堕落するとヒトになるとは、へ〜(^-^)2018/03/11

高橋 (犬塚)裕道

7
星3.5。ほのぼのとして切なくもありのんびりともしている。不思議な猫物語。 麗らかに 昼寝する猫 夢切な2018/03/14

量甘

3
老猫ノラが「奥のほそ道」の旅に出た。俳句を詠む拝猫たちが個性豊かで面白い。猫は念力で俳句を詠んでいる…。<みちのくの涼しさ告げよ猫の旅>俳句とイラストにほっこりした。2020/03/23

ハッピー

3
実家で積読していた初読みの作家さん.マツモトさんちで飼い猫をしていた推定二歳ノラ.サラ,タラ,リラを産んだが引っ越しのときに別れてしまった.子猫が心配になってもとの家に戻ったノラだが,子猫がいないためしかたなくノラ猫になった.そんなノラが十五歳となり猫俳句と出会った.猫縛りの俳句と絵でほのぼのします.2019/03/26

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