出版社内容情報
ノラは子猫を探し「奥のほそ道」の旅に出た
《我が家の老猫ノラはある日コツゼンと姿を消しました。ノラは、芭蕉さんの「奥のほそ道」の旅に出たのだと思うのです。消えてしまったノラの念力をいただいてこの話ができました。》東京から松島へ、そして平泉へ、ノラの旅はつづく。登場する猫たち――ボイシー、トーちゃん、ニャー水、ネコ尼、ネコ丸……いずれも個性豊かで、みな俳句を詠む。句会はもちろん、連句(五七五の句のあとに七七の脇をつける)もあるし、句合せ(持ちよった句の勝ち負けを決める)もある。全篇に猫たちが詠んだ句があふれ、人気猫イラストレーター・浅生ハルミンの絵60点余(カラーも10点)をちりばめた傑作猫物語。文庫化に際して全篇にわたり加筆訂正した完全版、待望の刊行。全14章、見出しは全て俳句。
猫たちの句の一部をご紹介:片すみに猫がかたまる走梅雨/老猫の小さな足に西日さす/みちのくの涼しさつげよ猫の旅/水を飲む猫の小舌に秋の風/渋柿の花散る里に帰りゆく
そして連句――
スーパーの煮干しの固き余寒かな ノラ
貧しき家にけふもいついて トーちゃん
内容説明
ノラは行方不明の子猫を探して芭蕉さんの「奥のほそ道」の旅に出た―俳句を詠みながら、東京から松島へ、そして平泉へ。登場する個性豊かな猫たち(ボイシー、トーちゃん、ニャー水、ネコ尼、ネコ丸)はみな俳句をたしなむ。芭蕉研究で注目を浴びる著者が猫の視点で描いた前代未聞の猫物語。人気の猫イラストレーター浅生ハルミンの絵も多数(カラーも五点)収録。
著者等紹介
嵐山光三郎[アラシヤマコウザブロウ]
1942年東京生まれ。著書に『素人庖丁記』(講談社エッセイ賞)、『芭蕉の誘惑』(JTB紀行文学大賞)、『悪党芭蕉』(泉鏡花文学賞/読売文学賞)などがある
浅生ハルミン[アサオハルミン]
1966年三重県生まれ。イラストレーター・エッセイスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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