小学館文庫<br> 浮世に言い忘れたこと

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小学館文庫
浮世に言い忘れたこと

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  • サイズ 文庫判/ページ数 269p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094063875
  • NDC分類 779.13
  • Cコード C0195

出版社内容情報

昭和の大名人が語る芸、寄席、粋な生き方

昭和の大名人、六代目三遊亭圓生が軽妙な語り口で魅せる随筆集。噺家や落語ファンだけでなく、せわしない現代を生きる多くの人々にも様々なヒントを与えてくれる良質の伝書である。
五十八編、四部構成。芸に対する心構えを説き、芸のむずかしさ、基本や勉強の大切さなど落語の奥義を伝える「人情浮世床」。落語の歴史や寄席への思い、寄席の四季折々の風物詩などについて綴る「寄せこしかた」。圓喬、金語楼、志ん生ら噺家はもとより、同じ時代を過ごした芸人たちを振り返る「風狂の芸人たち」。好きな食べ物から着ものの着こなしにおける自説を述べる「本物の味」。
「世の中、ソロバン勘定だけでは、つまらないものになる」「基礎の出来ていない者は、そこからは絶対にはい上がれない」「逆境に陥ったときにくじけるような人間は成功しない」「何よりもまず、芸に品格があること」「銭金じゃなく、じっと我慢して、おのれ自身に芯をつくる」「イキとヤボは紙一重」――。
ときに優しく、ときに厳しい言葉で紡がれる提言の数々、“あたくしの思い”からは、芸に生きる者の覚悟が伝わってくる。



【編集担当からのおすすめ情報】
明治、大正、昭和を生き、持ち噺の多彩さ、人物描写の見事さで知られる大名人による提言書。読み応えのある生きた言葉の数々がとても参考になり、落語に興味がない人にも、粋に生きることのカッコよさを教えてくれます。また、当時の大衆文化にも浸ることができ、落語史としてもじつに貴重。ときに優しく、ときに厳しい言葉で紡がれる“あたくしの思い”は一読の価値あり。ぜひとも後世に伝え残したい一冊です。

目次

人情浮世床 9
乞食になっても 10
わが身に合った工夫を 18
お銭をいただくからには 26
理屈ではわかっていても 35
箱に入るな 39
芸に終わりなし 47
気転をはたらかせること 52
高座はこわい 57
骨をおぼえろ 58
逆境のときこそチャンス 59
他芸を習え 61
落語と歌舞伎 62
遺 産 71
お色気のはなし 73


寄席こしかた 85
寄席の今昔 86
落語の歴史 94
落語の将来 98
時代の波 101
江戸の春 105
噺家の正月 109
年中貧乏 115
初いびき 117
噺家珍芸会 120
あたくしの勉強会 124
夏の雑音 127
忘れられない正月 129


風狂の芸人たち 135
奇人・圓盛のこと 136
名人・圓喬のこと 147
一柳斎柳一のこと 151
名人・神田伯山のこと 161
一龍斎貞山のこと 166
立花家橘之助のこと 169
玉乗り遊六のこと 171
しゃべり殺された潮花 176
金語楼のこと 178
志ん生のこと 181


本物の味 191
一年の計 192
今の世の中 196
社会屋 200
我 慢 203
夏負け 208
敬 語 210
手 紙 212
ああ、名医なし 215
本を読むとき 219
着物と着こなし 224
らしいなり 230
あたくしの朝食 233
あたくしのぜいたく 235
知らない料理 236
うまいもの 239
郷土恋味 242
そ ば 245
ふ ぐ 247
くさや 248
さんま 251
あたくしの酔いかた 254
煙草のけむり 256

【解説】 自分をこしらえる本 童門 冬二 260


三遊亭 圓生[サンユウテイ エンショウ]

内容説明

昭和の大名人、六代目三遊亭圓生が軽妙な語り口で魅せる随筆集。噺家や落語ファンだけでなく、せわしない現代を生きる人々にも多くのヒントを与えてくれる良質の伝書。五十八編、四部構成。芸に対する心構えを説き、落語の歴史や寄席への思いを語る。また同時代を過ごした芸人たちを振り返り、食や着物の着こなしにおける自説を述べる。「世の中ソロバン勘定だけではつまらないものになる」「我慢するってえことがいかに大切か」「イキとヤボは紙一重」。時に優しく時に厳しい言葉で紡がれる貴重な提言の数々。明治、大正、昭和。日本の古き良き大衆文化を体感できる一冊。

目次

人情浮世床(乞食になっても;わが身に合った工夫を ほか)
寄席こしかた(寄席の今昔;落語の歴史 ほか)
風狂の芸人たち(奇人・圓盛のこと;名人・圓喬のこと ほか)
本物の味(一年の計;今の世の中 ほか)

著者等紹介

三遊亭圓生[サンユウテイエンショウ]
1900(明治33)年大阪府生まれ。幼少期から子供義太夫として寄席に出演。09年に落語家に転向し、20年、19歳で真打に昇進。継父の五代目圓生逝去後の41年、六代目圓生を襲名する。60年に芸術祭文部大臣賞、72年には芸術祭大賞を受賞。79年、79歳の誕生日に逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

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ばんだねいっぺい

35
 とにかく、師匠は、「意地と努力の大切さ」をユーモアをまじえ、じゅんじゅんと訴えている。2019/11/11

かん

12
正直、あまりにも言動とか人に対する接し方が失礼すぎて生理的に受け付けないタレントさんがいて、それでも人を笑わすことが正解なのかと腑に落ちない感覚があったんだけど、圓生師匠もやっぱり奥底には「品」というものがないといけないと書いててちょっと安心した。テレビを殆ど見なくなったのはそれが理由です^^;今圓生師匠が生きておられたら今の(こいつ下品だなって思ってしまう)芸人をどう思うのだろうか。2019/08/04

みや

10
六代目圓生晩年の随筆。明治生まれの御大による人生訓とでもいうべき著作。「昔は〜したもんです」とか「わたくしなんぞは〜です」と自らとその世代を称揚しては、戦後世代や現代(70年代か)の若者達を否定する。まさに落語「お婆さん三代記」の世界だが、その言葉の数々は決して近視眼的なものでなく、経験と知識により培われた達観からくるもの。さすがについていけないところも多々あるが、1900年生まれ・寄席育ちの大名人の貴重な「お小言」としてありがたく頂戴したい。2020/12/02

せつお

8
好きな落語家のひとり、圓生師の著作。 先代の橘之助師 柳一師などの思い出話 志ん生師との満州生活など 圓生師が書かなければ誰も知らなかったであろう話があって興味深い また、圓生師の目から見た社会問題(自殺、離婚 子供のしつけなど)に対しての考察はその通りだと思う ヒッピーをチンドン屋呼ばわりしたのは 笑ってしまった また、一発屋芸人や品がない芸人に対する考察では 弟子の圓丈師著「落語家の通信簿」で師の言葉「芸は砂の山」が出てくるが いい得て妙だと思う 2021/01/15

室長

7
「いまは学問を教える学校はあるが、人間をこしらえる学校はないようですね。」この言葉に尽きると思う。昔の人の言葉はもう今の時代と合わない、という面もあるかもしれない。だが、人間が生まれて死ぬまでのワンサイクルに、古いも新しいもないのである。圓生さんは、芸を極める過程で、人間にとって本当に必要なものが見えたのではなかろうか。この言葉を大切にしたい。2018/05/16

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