出版社内容情報
マクラもたっぷり! 人間国宝の読む至芸
いまも続く名落語会「TBS落語研究会」での、柳家小三治1991年?2000年の高座7席を、“読む落語”として文庫化。25演目を収録した1?3巻刊行から8年、待望する多くの声を受け、続刊の刊行を再開しました。
2014年に人間国宝に認定され、落語界を牽引する現役最高峰の名人の高座は、日本中の大ホールの落語会で待ちかねた小三治ファン、落語ファンを魅了します。その話芸は、読んでも味わい深く、また、思わず吹き出してしまうくすぐりどころも満載。
小三治自身が入念に加筆し、行間に繊細なニュアンスも読めて、高座が目の前に現れるよう。独特のマクラの語り口も忠実に文字に再現され、まさに口演を聴いているように心地よく楽しめます。
『落語研究会 柳家小三治大全 下』の22席も、『柳家小三治の落語』7?9巻として2017年秋より刊行予定。ご期待ください!
収録演目:「意地くらべ」「富久」「寝床」「居残り佐平次」「二番煎じ」「明烏」「備前徳利」。解説:京須偕充。用語解説付き。
【編集担当からのおすすめ情報】
この7席も含めて22席の映像を収めたDVD BOOK『落語研究会 柳家小三治大全 上』が発売されています。内容は、特設サイトよりご覧いただけます。
同じく発売中のDVD BOOK『落語研究会 柳家小三治大全 下』の“読む落語”は、7?9巻として、来秋以降刊行予定です。
http://www.shogakukan.co.jp/pr/kosanjidvd/
柳家 小三治[ヤナギヤ コサンジ]
内容説明
ええ、昔から「酒は飲むべし、飲むべからず」なんてことを言います。酒は飲むべし、飲むべからず、まことに含蓄のある言葉で。「いや、そうじゃねえ、それは。酒は飲むべし、飲まるるべからずというのがほんとうだよ」って、そう言った方がありますが、どうでしょうかね。酒は飲むべし、飲まるるべからず、そりゃそうなのかもしれないけど、そう言っちゃっちゃ身も蓋もないというか、どうでしょう。酒は飲むべし、飲むべからずというところになんともいえないお酒の奥深さがあるような気がいたしますわな。(「備前徳利」マクラより)
著者等紹介
柳家小三治[ヤナギヤコサンジ]
本名・郡山剛蔵(こおりやま・たけぞう)。1939年・東京生まれ。59年、五代目柳家小さんに入門して前座名・小たけ。63年、さん治で二ツ目昇進。69年、十代目柳家小三治を襲名、真打昇進。出囃子は「二上がりかっこ」。76年、『小言念仏』で放送演芸大賞、81年に芸術選奨文部大臣新人賞、2004年に芸術選奨文部科学大臣賞受賞、05年に紫綬褒章を受章。14年に、重要無形文化財保持者(人間国宝)。落語協会顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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