出版社内容情報
桂助を狙う闇の正体とは!シリーズ最新作
桂助の治療所の薬草園を荒らした下手人が遺体で発見された。その男の歯を治療したのは田辺成緒という女医だった。彼女の伯父は志保の父・佐竹道順と一緒に殺害されていた。その時、同席する予定だった桂助が治療で欠席し、一命を取り留めていたために、成緒は桂助を疑っていた。
しかし、成緒のもとに脅迫状が届けられ、飼い猫が殺されていた。
一方、岸田正二郎から、桂助と同じく、育ての親に育てられたのが判明したと告白された。実の父は、牧瀬基良という医師だった。叔母の扶季を訪ねると、彼女は殺害されていた。彼女が遺した血文字から、恋文の束を見つけた二人は、牧瀬と扶季の間に生まれたのが、正二郎だったことがわかった。
その50年前の恋文の入った箱を奪おうとする者がいて、調べると薬草園荒らしをした者と二人に命令した加代と呼ばれる女性だと判る。
調べを進めていくと、事件の背景には医療用の麻酔薬である「通仙散」が絡んでいた。歴史に名高い華岡青洲の麻酔薬を改良して、歯科の医療に使って利益を上げようとしているのだった。
その背後に関わる者と実行犯の、驚くべき正体とは!
【編集担当からのおすすめ情報】
2年ぶりとなるシリーズ最新作は、華岡青洲の流れをくむ麻酔薬が物語のモチーフになっています。桂助は、さまざまな因果と名口中医であるがゆえに、大きな陰謀の渦に巻き込まれていきます。明らかになった闇の正体とどう戦うのか。次回作の活躍が楽しみです。
和田 はつ子[ワダ ハツコ]
著・文・その他
内容説明
治療所の薬草園荒らしの科人探しをきっかけに、桂助は口中医の田辺成緒を訪ねた。成緒の伯父は、志保の父佐竹道順と一緒に殺害されており、成緒は桂助をその下手人と疑っていた。しかし、成緒には脅迫状が届けられ飼い猫が殺された。一方、岸田正二郎には実の父親がいて牧瀬基良という医師であることが判ったが、牧瀬は恋文の中に驚くべき事実を遺していた。華岡青洲流の麻酔薬を改良して歯抜き用に使う配合を突き止めていたというのだ。桂助は、その配合を知る者として狙われていたのだった。驚愕の真犯人と黒幕の正体とは!二年ぶりとなるシリーズ第十四弾。
著者等紹介
和田はつ子[ワダハツコ]
東京都生まれ。出版社勤務の後、作家デビュー。ミステリー、ホラーの作品を中心に執筆後、現在は時代小説を精力的に発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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