出版社内容情報
直木賞作家・船戸与一が挑んだ「ゴルゴ13」小説化第2弾! 世界的な大富豪二人が、慰みのため殺人ゲームを繰りかえしていた。新たなゲームは、ゴルゴ13とスパルタカスと呼ばれる二人の殺し屋を戦わせること…?
内容説明
アマゾンの密林で、世界的な大富豪が人間狩りに興じる。おのれの道楽で、残虐な殺人ゲームをくり返すふたりが企てた新たなプラン―それは、プロ中のプロ同士の殺し合いを愉しむ、というものだった。莫大な予算をかけた“史上最大のショウ”の舞台に、姿を現したゴルゴ13。立ちはだかるのは、ゴルゴも認めた数少ない好敵手・スパルタカス。本物のプロとの壮絶な死闘の末、ゴルゴは、命をもてあそぶ鬼畜たちの追跡を始める。直木賞作家・船戸与一が、作家デビュー前に脚本を手がけた「ゴルゴ13」作品から選り抜きの三話を自ら小説化。熱い血が滾る読み切り第二弾。
著者等紹介
船戸与一[フナドヨイチ]
1944年山口県下関市生まれ。早稲田大学法学部卒業。79年『非合法員』で小説家デビュー。85年『山猫の夏』で吉川英治文学新人賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。89年『伝説なき地』で日本推理作家協会賞、92年『砂のクロニクル』で山本周五郎賞、2000年『虹の谷の五月』で直木賞を受賞。『満洲国演義』完結の後、2015年4月に逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マムみかん(*ほぼ一言感想*)
24
船戸先生が脚本を書いた作品のノベライズ化第2弾。 当たり前だけれども映像的。 劇画はハード過ぎるので読む予定はないのですが、内容がよく分かります(笑)。 夢枕獏先生の解説、と言うか、船戸先生とのエピソードにグッときました…☆ 2017/07/13
まえぞう
4
ノベライズ第二段は600編以上ある原作の中でも鬼畜な作品です。これも時代を現代にアレンジしてあるので、ボーイング727の後部搭乗口を使った場面はありませんでしたが、 ゴルゴが傭兵隊に雇われる流れが盛り込まれていて納得しました。2018/12/24
Katsuto Yoshinaga
4
劇画ゴルゴ13のノベライズ第2弾。本歌は約40年前の1978年に発表。少数民族のマンハント、黒人テロリスト、シェラレオネの孤児救済、コーザノストラ、傭兵会社と大船戸の定番といえる要素が210ページに凝縮されている。劇画ということとページ数が少ないため、いつもの叛史要素と情念は希薄ながら、1979年のデビュー作「非合法員」のウォームアップと考えると、大船戸の習作のようで面白い。ゴルゴ13自体が世界観やキャラクター造型に秀でた作品であり、アクション好きには充分楽しめる。2017/12/23
トランザム7000
3
船戸与一が外浦吾郎名義で脚本を書いたゴルゴ13の小説本。ゴルゴ13の〝絵〟が脳裏に浮かぶ。ゴルゴ13好きにもたまらない。夢枕獏さんの解説も良し。船戸与一ファンにとっても嬉しい一冊。2024/10/01
msm
2
とにかくゴルゴに狙われたら終わりだということがよくわる本でした。2017/08/30