小学館文庫<br> 極卵

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小学館文庫
極卵

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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094062502
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

食の安全を問い糾す、衝撃ミステリー作品!

天使の卵か悪魔の卵か……。
吉祥寺にある有名自然食品店で売られている卵は、極上の味、『極卵(ごくらん)』と呼ばれて大人気の商品だった。しかし、この極卵を原因とする、食中毒事件が発生。時間がたつうちに幼児の感染者が次々に死亡していく。餌、衛生管理は完璧だったはずなのになぜ汚染されたのか。
疑惑を追い始めた元新聞記者の瀬島桐子。桐子の同級生だった野々市純子の長男も中毒患者のひとりに。純子はカリスママダムといわれブログ上では著名な存在だった。被害が拡大していくなか、過激なまでに業者を糾弾していくモンスター消費者の広告塔に祭り上げられる純子。話題性抜群と、事件を煽る新聞、テレビメディア各社。そして事件の裏には遺伝子組み換え食品を手がける大企業の影が……。
偽装食品、遺伝子組み換え食品など時代を揺るがす事件が多発する現在、食品の安全とは何かを鋭くえぐる社会派ミステリーの登場。「これは、私の最高傑作」著者仙川環が言い切る傑作ミステリー作品。



仙川 環[センカワ タマキ]
著・文・その他

内容説明

天使の卵か悪魔の卵か…。吉祥寺にある有名自然食品店で売られていた卵は、極上の卵『極卵』という名前で人気の商品だった。しかし、この卵を原因とする食中毒事件が発生。時間が経つうちに発症者が増え、多数の死者が…。餌、衛生管理は完璧だったはずなのになぜ汚染されたのか。元新聞記者の瀬島桐子が事件を追い始める。原因究明が難航する中、過激なまでに業者を糾弾していく消費者団体、話題性抜群と事件を煽るメディア各社。そして事件の裏には遺伝子組み換え食品を巡る大企業の影も…。医療ミステリーの第一人者の著者が現実の先を描く傑作長編小説。

著者等紹介

仙川環[センカワタマキ]
1968年、東京都生まれ。大阪大学大学院医学系研究科修士課程修了。大手新聞社在籍中の2002年に書いた小説『感染』が第一回小学館文庫小説賞を受賞し、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なお

110
★★★★★ 安心・安全を謳い文句に販売された高級卵「極卵」。食べた人達が次々と倒れ死者まで発生する。販売会社、生産者、生産者に鶏を供給した研究所まで巻き込み、マスコミの犯人探しが始まった。食の安全は確かに大切だが、度が過ぎると色々な弊害も生まれる。考えさせられる内容だった。2016/09/25

ダイ@2019.11.2~一時休止

94
食の安全がテーマ。最後の手記で盛り返せたかな・・・マッチポンプには負けるな!。2017/06/10

choco

58
図書館本。食の安全を重視したい気持ちはあるが、経済的に困難なのが一般人だろう。でもボツリヌスで生死を彷徨った人が数名でたら、自分なら当分卵料理は控えそうな気がして桐子の食べるスクランブルエッグや卵料理に違和感を覚えた。話全体的には面白かったが黒幕がイマイチ意味がわからない。2016/08/27

佐島楓

50
うーん、途中まではとても興味深く読んだが、フラットな視点を持てる登場人物がおらず、そこに引っかかりを感じた(そこが人間的だという見方もできる)。食に絡む問題は難しい。2016/03/28

ジンベエ親分

47
や、これこれまで読んだ仙川環ではベストかも。平飼い養鶏場から出荷された4個で千円という高級卵でボツリヌス毒素による食中毒が発生。主要視点はこの事件を取材するフリーライターだが、素朴な養鶏農家、ヒステリックで過激な消費者団体、不安を煽るマッチポンプ記者、意識高い系の主婦や店員等々、1人1人の人物像がやたらリアル。真相もエンタメ小説らしく大掛かりだが、各ピースはこの業界や専門的な知識を持つ自分が一度も「いやいやそれは」とツッコまずに読んだほど大ボラを吹いていない。地味だけどとても面白かった。2020/01/13

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