出版社内容情報
今なお世界で愛され続ける、希望の歌の真実
1961年7月21日。世界の音楽史に残る歌が、日本で誕生した。
「上を向いて歩こう」――。作曲は中村八大、作詞は永六輔、マイクに向かって歌ったのは当時19歳の坂本九。後に六・三・九トリオとも呼ばれる3人の、類いまれな才能とエネルギーから誕生したこの歌は、2年後に「SUKIYAKI」としてアメリカのヒット・チャートで第1位獲得の快挙を達成する。さらに全米での反響はヨーロッパにも波及し、まさに全世界のヒットソングとして空前絶後の記録を打ち立てていく。
これは、誕生から半世紀以上が経った今も、数多くのアーティストに歌い継がれるばかりでなく、世界中のオーディエンスに親しまれ、そっと寄り添い、多くの人々を「希望」へと導きつづける奇跡の歌の、知られざる舞台裏を追ったノンフィクションだ。
高度経済成長期の渦中で「上を向いて歩こう」の誕生に立ちあった関係者たちの息づかい、永遠に生きる音楽を創るという願い、自由と平和を求める若者たちの運動と挫折……。音楽プロデューサーで作家である著者が、膨大な資料と綿密な取材から得た確かな証言をもとに、世界の音楽史における、日本の「歌の力」を見事に描く。
【編集担当からのおすすめ情報】
2011年の東日本大震災後に、この歌「上を向いて歩こう」を耳にしたり、口ずさんだりして勇気づけられた記憶のある方も多いのではないでしょうか。半世紀前につくられ、不思議な生命力をもって私たちの心に届いたこの歌は、この先の未来も何かの折に「希望」をもたらしてくれるはずです。そんな奇跡の歌の誕生とこれまでの歩みが克明に記された、未来に読み継がれるべき1冊です。おすすめです。
佐藤 剛[サトウ ゴウ]
著・文・その他
内容説明
一九六一年、世界の音楽史に残る歌が、日本で誕生した。中村八大作曲、永六輔作詞、マイクに向かったのは坂本九。二年後には全米ヒットチャート一位の快挙を達成し、反響は欧州にも波及、全世界のヒットソングとして空前絶後の記録を打ち立てる、その歌の名は―「上を向いて歩こう」。誕生から半世紀以上経ても、多くのアーティストに歌い継がれ、世界中のオーディエンスに「希望」のエールを送り続ける“永遠の歌”の真実を追ったノンフィクション。音楽プロデューサーで作家の著者が、膨大な資料と綿密な取材から、世界の音楽史における日本の「歌の力」を活写する。
目次
誕生
光と闇
意志
葛藤
敗北を抱きしめて
再生
新しい時代
発見
エルヴィスにあこがれて
変革
創造
挫折
邂逅
奇跡
「SUKIYAKI」とビートルズ
スタンダード・ナンバー
著者等紹介
佐藤剛[サトウゴウ]
1952年岩手県生まれ。明治大学卒業後、音楽業界誌「ミュージック・ラボ」の編集と営業に携わる。シンコー・ミュージックを経て、プロデューサーとして独立。数多くのアーティストの作品やコンサートを手がけている。2015年には、ミュージックソムリエ協会会長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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